SWEET AIR - BLOG - 

2010年1月16日

大宮記念はまず大宮・西武園名物のこの男達の声を聞け!

本日より大宮記念・東日本発祥61周年倉茂記念杯がスタート。

これまでの競輪選手が参加してのイベントと言えば
トークショーのように選手をひな壇に祀り上げるかバンク内のような金網の向こうで通り一遍の変わり映えのしないコメントを述べて
最後にノベルティグッズをばら撒いて終わりというものが定番だったが
選手会埼玉支部周辺においては客とのトラブルの元になると反対するお上の声をよそに
以前より選手が競輪客と同じ目線に立った「競輪をより一層楽しむため」のイベントの数々が行われ
現在も選手と競輪客による競輪場内外での粋な交流が定期的に続けられているばかりでなく
その新しい潮流は確実に他の支部にまで波及して行っている。

その新しい潮流を作り出したのはなんと言っても
選手会埼玉支部長でチャレンジ戦ながら未だに自力含みの競走まで見せる現役競輪選手でもある永倉通夫選手。

近年は支部長職と現役選手生活の激務に加えて病気と戦わなければならなくなるという悲運も重なり
残念ながら今回の記念が支部長としての最後の大宮記念になってしまうとのことだそうだが
近年の競輪の絶望的な客離れに対して危機感を持って取り組み
場合によっては選手としてのプライドなど殴り捨てて街で見知らぬ若者に声を掛けて競輪場に誘ってしまうというほどの
決して口先だけや理屈だけでは終わらない実行力は確実に永倉イズムとして選手だけでなく他の関係者にも受け継がれて行っていることであろうし
場内でのイベント屋が作るイベント以外のものもぜひとも実際に本場に行って味わっていただきたいところである。

そして…いわゆる中の人の名物男が永倉通夫であるとするならば
客席での名物男はなんと言ってもこの男。

もちろん大宮競輪でもそうなのだが
特に声が響きやすい西武園競輪場においては場内のどこにいても聞こえてくるほどのとても気になる声の持ち主。
それが大宮・西武園の場立ちの予想屋のエース格「ギャンブラー」さんである。

本来私は予想屋の予想は買わないし、どこの場に行っても正直なところ予想屋さんに関心を持つことすらないのだが
初めて西武園競輪場を訪れた際にはどこからともなく聞こえてくるこの声の持ち主がとても気になり
思わずその声の聞こえてくる元をたどって行ってしまったほどである。

ギャンブラーさんは大宮・西武園の競輪場内で場立ちの予想屋として出ているだけでなく
自身の公式サイトで大宮・西武園を中心にナイターなど他場の予想も公開中。
そこではギャンブラーさんの熱いブログも見ることができるほか
競輪場で初めてお会いした際に私が大きな衝撃を受けた伝説の車券師氏のブログも公開中であるし
大宮記念だけでなく普段の競輪を楽しむ上での有用な情報の宝庫ともなっているので
私自身もとっても楽しみにしている。

大宮記念はバンクの中はもちろんのこと、大宮記念を取り巻く名物男達にも要注目だ。

= 関連リンク =
・大宮西武園競輪場ギャンブラー公式 競輪予想倶楽部

このログへの固定リンク

2009年10月11日

ツールドちば2009の二日目に参加してみた

通常の自転車レースとは違い交通ルールを守って完走することに主眼を置いた自転車ロングライド大会であるツールド千葉。
開催全3日間で総走行距離345kmという長丁場のこの大会だが一日だけのスポット参戦も可能ということだったので
今回は2日目のこの日に参加させていただくことにした。

この日のコースは全長110km。最大高低差も結構ありロングライドは初めての私にとってはかなりタフなコース。
完走を目指すならそれなりに練習を積んで行かないとダメだとは思ってはいたものの
直前には台風が上陸するなど天候が不順であったこともあり筆者のズボラな性格が見事に出て
練習時間が全く取れないまま本番を迎えることになってしまった。

2日目のスタート地点は千葉県白子町の国民宿舎白子荘。
夜な夜な高速を飛ばして行き、地平線から朝日がのぞく頃になってようやく現着。
駐車場にはすでに多くの車が待機していてそれぞれが自分の自転車を組み立てている真っ最中だった。

周りの人の本格的な自転車や装備に思わず圧倒されてしまったが
エントリーを済ませに集合場所の広場に向かうと時々小径車やフラットバーのクロスバイク、それにMTBなどの姿も目につくようになり
思わずホッと胸をなでおろす。

この大会は競輪からの補助金を受けて実施される大会ということでスタッフのウェアには競輪のマークが。

エントリーと同時にチョコレートや飴、それにバナナなどの補給食も支給され
道中の貴重なエネルギー源として利用させていただくこととした。

ツールド千葉は個々の実力に合わせて25km/h、20km/h、15km/hの巡航コースを選択してスタートする方式。
道中は現役競輪選手などで構成される指導員がそれぞれのコースの実力に見合った速度で先導してくれるため
ロングライドの経験のない人でもペースを気にせず走ることができるようになっている。

今回は初めてのロングライドということで勝手がわからないこともあり邪魔にならないよう最後方Zグループからのスタート。
すぐ後ろは最後尾の回収車というなかなか緊張感のある位置からの組み立て。
再交尾ならば喜んで受けたいところだが最後尾というのはどうも落ち着かない。
くれぐれも競輪場でよく見かける専門紙の寸評に「後方のまま」と書かれるような競走にだけはならないよう注意したいところである。

道中は先導について一列棒状に走行し赤信号はきちんと停車する。

この日の行程は全6ステージに分かれており、それぞれその中間には休憩所となるエイドステーションが設けられていて
飲み物と補給食の提供を受けることができるようになっている。
まずは特に隊列がバラけることもなく多くのサーファーで賑わう海岸線を通過して第一エイドステーション日在浦海浜公園(22.9km地点)に入る。

この段階ではさすがに運動不足な私でもまだまだサイクリング感覚なのでほとんど疲れもなくクリア。
支給されたアクエリアス500mlとソイジョイを飲み食いして次なるステージに挑む。

セカンドステージは日在浦海浜公園から大多喜小学校までののどかな景色を駆け抜けるコース。

ここからはゆるやかなアップダウンも出てきてだんだんと一杯一杯になってきたが前に必死に食らい付いて行く。

そんなこんなでなんとか第2エイドステーション大多喜小学校(41km地点)に到着。
このあたりまではまだ余裕があったのだがここから先の山岳地帯では全く余裕はなくなり
「本当に行けるのか?」
「もうリタイアしたほうがいいんじゃないか?」
とひたすら自転車を押したり自転車に乗りながら禅問答のような自問自答が続くようになる。

本格的な山道に入って厳しい上り坂が現れた頃になると自転車を押して歩くだけでなく
その場で立ち止まって休む人の姿もチラホラ見えて来た。

私も給水のために何度か立ち止まりはしたが
休むために歩くのではなく前に進むために歩くことを心掛けてひたすら前へ。
本当はそれでは完走したことにはならないのかもしれないがひとまず今回は最後まで乗り切ることに主眼を置いて
上り坂で一杯になった時は無理せずすぐに自転車を降りて押して歩くことにして完走を目指した。

そこからの山岳地帯は上りは行けるところまで行って残りは押して歩き、下りは颯爽とグライダーのように惰性で駆ける走りで進んで行ったが
それでも確実に限界は近づいてくる。

腕・肩・手・腰・尻は痛く息も上がったまま。
道中では心なしか目の前が時々白くなって来たように思えた時もあった。
日頃の運動不足が原因なのは分かっているが、いまさらそれを悔いても始まらない。
せっかく走り始めたのだからあとはひたすら歯を食いしばってゴールを目指すのみ。

「少しでも前へ進んでさえいればいつかはゴールがやってくる。」
何度も心が折れそうになったが厳しいところでは言葉にもならない訳の分からん掛け声をかけながら気合いだけで乗り切った。

薄暗い山道を抜けた先の曲がり角に到達した際
うつろになりつつある意識に経路を指示する路上の係員が甘い言葉を投げ掛ける。
「ここを上がったらごはんだよー」

これを聞いて「やったー!メシやメシやー」という喜びだけが心を支配した私を
これまでのどこよりも厳しい、自転車を押して歩いても厳しいほどの上り坂が出迎えてくれた。

「これはサディスティックな指導員によって仕組まれた巧妙な罠か?」
あまりの坂のきつさに対してもう笑うことしかできやしなかった。

しかしフラフラになりながらゆっくりと坂を上がり切ると
そこにはのどかな山村の景色とまばゆいばかりのダム湖の水の青さが広がっていて
立ち止まって息を入れるとこころなしか心身ともにわずかながらリフレッシュできた感じ。

ほどなくして昼食会場の内浦山県民の森(65km地点)に到着。ようやく待ちに待ったメシの時間である。

お昼ごはんは駅弁の達人・小林しのぶさんプロデュースによる千葉の特産品をふんだんに取り入れたという特製弁当。

しかし…これを食べようとしてもなかなか箸が進まない。
どうやらすでにここに来るまでに体力の限界を越えていたことが原因なようだ。

仕方がないので少しでも体が休まるよう地面にうつぶせに寝転がり
持参していた日清ファルマ製WGH Pro(ウィグライ・プロ)という、かの海老根恵太選手も愛用しているという粉末を
ボトルにあけて水に溶かしたもので流し込みながらゆっくりと食べてみたところなんとか完食。

腹は減っているものの体がごはんを受け付けないという状況をなんとか乗り切って
「早くスタートしないと足切りになりますよ」という係員の脅し文句に乗せられてほどなく第4ステージに乗り出して行った。

すでに脚がガクガクの状態で指導員の作り出すペースに乗って走るのはなかなか厳しかったが
前の進度になんとか合わせて進んでいくと不思議なことに「今までの疲労が嘘のように…」とは行かないまでも
疲労が確実に軽くなってきているのがよく分かった。

もしやこれが持久系スポーツに抜群の効果があると言われるウィグライプロの効果なのか?
(注・これはあくまで個人の感覚をもとにした感想であり誰にでもこれが当てはまるという性質のものではありません。)
このサプリメントはマニュアル通りに粉末を口に入れてモグモグしても「すっぱ甘苦い」という
お世辞にもおいしいとは言えない非常に微妙な味なのだが
良薬口に苦しならぬ「良薬口にすっぱ甘苦し」ということで効果のほどはかなり見込める魔法のサプリなのかもしれない。

山を越えて海岸線沿いに出てからも時折姿を見せる上り坂にはまたしても見事なまでに跳ね返されたが
残りのステージは海を横目に見ながらのなかなか気持ちの良いクルージング。

最終エイドステーションの和田漁港ではタイムオーバーでの足切りを恐れて
支給された水とバナナを流し込んですぐに再スタート。

快調に飛ばす指導員のペースに乗り秋祭りの山車が運行する脇を駆け抜け
なんとか規定時間内にゴールすることができた。

(2日目のゴール地点・道の駅ちくら潮風王国にて)
散開後ゴール地点あたりで記念撮影などが行われていて「何だろう?」と思っていたところ
この日はJRAの元騎手・岡部幸雄氏の親戚にあたるタレント・レポーターの岡部玲子さんもラジオの企画で参加していたとのことだった。

ゴール地点で振舞われたつみれ汁をいただいたあと地面に寝転がると目の前に広がるのは一面の青空。
心地よい風と達成感…そして程よい疲労感もあって
それはそれはそのままその場で昼寝してしまいたいほど気持ちがよいひとときでございました。

=関連リンク=
・ツールドちば公式
・Biglobeトラベル 小林しのぶ全国駅弁ガイド
・岡部玲子オフィシャルブログ「ご報告」
・BAYLINE Go!Go! on THURSDAY 岡部玲子罰ゲーム・ツールド千葉への道
・Club WGH(勝つサプリメント・ウィグライプロ)

このログへの固定リンク

2009年6月21日

隠れた大票田・信州に深く根付く公営ギャンブルに対する偏見を覆せ

この春、長野県駒ヶ根市に突如降って湧いた競輪場外車券売場設置騒動。

場外車券売場も含めて公営ギャンブル場が県内にひとつもないことが売りである教育県・長野では
これまでも塩尻市・上田市・東御市の郊外など県内各地に場外車券・馬券売場の設置が検討されたことがあるほか
この駒ヶ根の場外設置話と時を同じくして北信(県北部)の須坂市にも花月園観光が地方競馬の場外馬券売場の設置を検討するなど
各方面で場外馬券・車券売場の設置話が出てはいるがこれまでことごとく立ち消えとなっている。

公営ギャンブルがない長野県とは言え、県内では全くギャンブル熱がないかと言えばそうではなく
長野県のギャンブルと言えばなんと言ってもパチンコの天下。
「よろこびの街100万ドル」「ニチエイ」「パゴパゴ」などの地元土着チェーンに加えてマルハンなどの大手がしのぎを削っていて
長野で地上波のテレビ放送を見ているとかなりの確率でパチンコ店のコマーシャルを目にするほどの隆盛を誇っているが
そのパチンコも規制によるギャンブル性の低下などから客足も遠のきすっかり斜陽化が進行。
今回の駒ヶ根場外車券売場、須坂場外馬券売場設置案では既存のパチンコ店もしくはパチンコ店撤退後の建物を改装して
公営競技の券売場に転換させようという、これまでとは一味違った切り口からプランニングがなされているのが特徴である。

特に累積赤字が積もりかなりの危機的状況と噂されている花月園競輪場(横浜市)を運営する花月園観光としては
地方競馬の場外馬券売場の設置を切り口にして将来的には競輪の販売チャネルをも作出できる可能性があるという目論見と
万一の花月園競輪の廃止に備えての保険的な意味合いも持った重要な事業と考えていたとしても不思議はないだろう。

ひとまずその花月園による須坂場外のことはさておき、今回の案で競輪客として期待がかかるのは
なんと言っても既存のパチンコ店をそのまま場外車券売場に転換するというプランの駒ヶ根の場外車券売場のほうだろう。
競輪不毛の地の長野とは言え中・南信地区には現役競輪選手が多数いるばかりか
かつて前橋競輪場において154万車券を叩き出した等々力公英(長野)の子息で全国高校対抗選手権スプリント優勝のホープ
等々力久就(岡谷工業出身)も98期生徒として競輪学校に入校。
地域的な盛り上がりでその将来性を後押ししてもらえれば競輪の活性化に少なからず貢献してくれるはずだし
現場は伊那谷を行き来する重要な広域農道沿いに位置し、中央自動車道・駒ヶ根インターから至近の距離。
すぐ近くには駒ヶ根の名物であるソースかつ丼の名店である「きらく」や「明治亭」
それに多くの観光客が訪れる千畳敷カールがあるばかりか万一の場合には昭和伊南総合病院までもが控えているという万全の好立地。
競輪客の中でもあまり一般的なことではないかもしれないが、サテライトの旅打ちにももってこいのすばらしい立地となっている。

また駒ヶ根からしばし南下した先にある長野県飯田市を拠点とする自転車レーシングチーム「ダイハツ・ボンシャンス飯田」には今期
北津留翼(福岡・90期)伊藤保文(京都・71期)林次郎(福岡・72期)という3名の現役競輪選手がトラック競技班として参戦。
先に行われた大会では特別な練習もなくぶっつけ本番で実戦に臨んだにも関わらず
4種目にエントリーして3種目で実業団新記録で優勝するなど力の違いを見せ付けたそうで
競輪としては自転車競技の実績とともにぜひとも本業の競輪のほうも売り込んで行きたいところだろう。

しかしこの場外車券売場建設案に対して地元の反応は実に冷ややか。
所詮県外人の偏見かもしれないが元々ギャンブルなどというものは
長野の方言で言うところの「ずくなし」のやることという風潮が大勢を占めている感のある長野では
今回も「現地には病院・学校・老人保健施設があり、治安・風紀を乱し青少年に悪影響を与える競輪場外はふさわしくない」と
いつも通りにどことなく特殊イデオロギーを感じさせるような意見によって一蹴されてしまい
かの地への競輪場外設置話はまたもや夢物語となってしまいそうな雰囲気である。

思い起こしてみれば私も競輪を始める前には
全レース終了後に渋滞を引き起こす競輪場は単なる迷惑施設としか思っていなかったくらいだし
誰しも自分にとって関係の無い施設は競輪場であろうとサッカー場であろうと美術館であろうと学校であろうと病院であろうと
わずかでも混雑や騒音などを引き起こすものはどうでもいい迷惑施設以外のなにものでもないというのが正直なところ。

ましてや公営競技に対して偏見が著しいお国柄ではその風当たりは尚更根強いため
これからの公営競技場には本来のレース場や車券販売場という利用法を越えた場の利用法なども開拓していただいて
いかにして多くの人にとって「自分に関係ない迷惑施設」から「自分に関係ある施設」に転換していけるかということも
公営ギャンブルに対する偏見を覆すための重要な要素となっていくことだろう。

私個人的には前述の通りの立地の良さや地域的な盛り上がり、そして…

競輪の魅力を体現するようなこんな地名があるこのあたりにはぜひ競輪の灯が点って欲しいと思うのだが…。


=関連リンク=
・ダイハツボンシャンス飯田
・駒ヶ根に想う 賭博が栄えるふるさと駒ヶ根に
・駒ヶ根に想う 駒ヶ根の場外車券売場に地元反対
・競輪場外車券売場サテライトつくばについて考える
・Yahoo!知恵袋 近所でサテライト開設の動きがあります。大嫌いなのでやめさせたいのですがいい方法ないでしょうか
・甲府市中心商店街への場外車券売場の誘致に反対する要望書
・Doing It To Death 場外車券売り場を計画 駒ケ根に松川町の企業

・MasanoriYamagishi.net 現役競輪選手による競輪場の利用法の提案
・人が好き!みどりが好き!鶴見が大好き!! 花月園競輪は迷惑施設の要素もあるが地元の大切な資源

このログへの固定リンク

2009年4月 1日

競輪場に白戸(ホワイト)家の一族現る?

犬の「お父さん」で有名な携帯電話会社のコマーシャル。
白い北海道犬のお父さんが率いている一家はホワイト家と読む白戸家の一族である。

競輪で白戸と言えば何と言っても白戸淳太郎(神奈川・74期)。

競輪のコマーシャルと言えば最近では9waysなどの難解なイメージコマーシャルのみが流されていて
競技そのものの面白さを直接的に訴えることよりも、分かる人にしか分からないあぶり出しのような技法を用いた広告展開が行われていて
競輪やその他ギャンブルを一切やらない普通の人に対しての訴求力にいまひとつ欠ける広告展開が行われているのが現状だ。

北京オリンピックのケイリンで永井清史がメダルを取った際には
「競輪が一般の人の間にも話題になり、週末の開催には競輪場にどっと人が訪れるのではないかと身構えていたが
実際には普通の週末とお客さんの入りは全く変わらなかった」(某競輪場スタッフ談)という笑えるような笑えない話もあったことであるし
試しに街角で競輪の選手で知っている人を挙げてくださいというアンケートを取ってみたところ

1位 知らない(69%)
2位 株の人(11%)
3位 カツラの人は競輪選手だよね?(10%)
4位 中野浩一(6%)
5位 ながつか?(2%)
6位 よくわかんないけど伏見っていう人?(1%)
6位 F1の佐藤琢磨って元競輪選手でしたっけ?(1%)

このような悲しい結果が出るのが現状で
もしも現役競輪選手の白戸淳太郎がホワイト家の一族として携帯電話会社のコマーシャルに出演させていただければ
携帯電話会社のPRの効果はさておき、競輪のPR及びイメージアップとしては現状のイメージコマーシャル以上の効果は見られることであろう。

白戸のCM出演の可能性について携帯電話会社に問い合わせてみたところ
「競輪?横山やすしさんがやってた、ボートで競走するやつですかね?」
「今はオリンピックで金メダルを取ったとしてもなかなか使える時代ではないですから」
「下の名前が古風なところやビジュアル的には独特の味があってなかなかいい感じなんですけどね」

仕方がないのでどう見ても某ソフトバンクが取り扱うi-Phoneのメイン画面をインスパイアしたとしか思えない競輪の新レース体系図を用いて
競輪には一発勝負で1億円を稼げる競輪グランプリというレースもありますよということを説明してみたところ
「携帯電話料金が分単位課金ならば○分で1億円というのが使えたかもしれませんがウチはもう何年も前からかけ放題か30秒単位課金が基本なので…」
「でもこれから白戸選手にかなり稼ぎまくってもらえば「稼ぎたい放題」ってので使えなくはないですけど」

と…返ってくる言葉は冷たいものばかりだった携帯電話会社の方は
「念のために申し上げておきますがこの見解が本当のことなのか嘘のことなのかは今日の日付を確認した上で判断していただきたい」
と前置きした上で「当社といたしましても白戸選手の今後のご活躍を祈念申し上げております」という言葉で締めくくった。

ちなみにアンケート中に出てくる佐藤琢磨はF1の舞台などで活躍するレーシングドライバー。
高校時代は自転車部に所属して自転車競技で諸橋愛(新潟・79期)らとしのぎを削った。
諸橋愛が競輪選手を志望した理由は高収入とのことだったが
身長がわずか164cmしかない佐藤琢磨はレーサーの道に身を投じて見事F1パイロットの座を射止め現在はモナコ公国に住む超お金持ちに。
仮にこの佐藤琢磨が競輪選手になっていたとしても、かなりのすばらしいレーサーになっていたことは間違いのないことだろう。

= 関連リンク =
・佐藤琢磨公式サイト
・i-Phoneにインスパイヤwされたようにも見えなくはない平成21年度レース体系図(keirin.jp)
・アップル i-Phone公式

このログへの固定リンク

2009年3月19日

競輪場も場外車券売場もない競輪不毛の地の街角にて

この日私が長野県内の市街地を車で走っていたところ、前方には街道を乗り込んでいる自転車乗りがひとり。
その自転車乗りは背が高くスラリとした体型ながら
ふくらはぎのいわゆる腓腹筋がとがったようなかたちに隆起していて見るからに自転車競技者の脚をしていた。

「これはきっとプロに違いない」
そう思った私は追い抜きざまに振り返ってレーサーの顔を確認してみたところ
そのレーサーはまぎれもなくバンクで見覚えのある現役プロ競輪選手そのものだった。

その選手を追い抜いた先にある交差点は変則的な形状の交差点になっていて
東京の都心部をノーブレーキピストで走るような人であれば
当然のように車に混じって車道に出て右折車線をスイスイと通り抜けて行くだろうと思われるような交差点。

しかし私が赤信号にはまってようやく右折待ちの列に並んだ頃
後ろから再度やってきたその選手は右折車線に出てすんなりと右折することなく
一旦直進して交差点を渡ったのちに歩道側に退避して今度は横断側の信号を待つという
いわゆる二段階右折をしっかりと実行していたのだった。

自転車乗りのプロである競輪選手は常に自転車乗りの模範となる存在であって欲しいものだが
一方通行路を逆走したり自動車に混じって右折して行ったほうがどう考えても早く通過することができるこの交差点において
敢えてそのような安全走行を実行したその選手の行動からは
日頃から交通マナーと安全走行を意識して走っていることが窺い知ることができ、実にすばらしいと思った。

実はお堅い部類の仕事でもある競輪選手も仕事で参加している開催での拘束を解かれてしまえばただの一市民。
街中で選手に出くわして思わず「俺はこんなやつに金を賭けていたのか…」とガッカリするようなことも決してなくはないものだが
今回は非常に些細なことではあるがこの選手の安全かつマナーの良い走りを見て
この選手がより一層好きになったことはもとより、こんな立派な選手が熱い走りを見せてくれる
競輪というギャンブルをやっていてよかったと少し誇らしいような思いがした。

近年では競輪選手が一般道をただ走っているだけで沿道住民から警察に通報されてしまったりすることもあるほか
街道練習中の事故も決して少なくなく、競輪選手にとって非常にやりにくい時代になってきてしまっているようだが
地道に積み重ねられる練習は必ずや将来のための血となり肉となるはずだし
特に市街地では交通マナーと安全対策に気を配りつつ、事故のない実になる練習を積み重ねて行っていただいて
これからも末永く練習で培った実力に裏打ちされた熱い競走をバンクで見せ続けてもらいたいものである。

= 追記 =
ストリート発の国際的自転車写真無料誌を発刊するCog Magazine Japanにて当ログの内容を紹介していただきました。ありがとうございます。

このログへの固定リンク

2009年3月15日

競輪場がある街の広報誌より

宇澤恵一選手・北村俊一選手
前橋競輪に参加された競輪選手がこうして頻繁に個人名にて前橋市に寄付して行ってくださっています。

・北村俊一選手(東京・72期)
・宇澤恵一選手(埼玉・73期)

このログへの固定リンク

2009年3月14日

カミヤマ≠カガヤマ(前橋競輪F2二日目より)

昨年の松戸記念の際、選手会千葉支部ファンサービスイベント要員として登場し
場内に設けられた特設テント内でひたすらローラーを転がしながら客とお話をするという役回りを演じた加賀山淳(千葉・94期)

学生時代はバスケットボールをやっていて身長は190cmと大柄でとても目立つ存在の加賀山だが
その直前に松戸でデビューしたにも関わらず
寄って来た客からは「神山拓弥?」とか「加美山隆行?」と間違われてしまう始末。

たまりかねた私が「お父さん、せっかくの地元の期待の星なんだから名前ぐらい覚えてあげてよ」と寄って来たおじさんに話し掛けると
おじさんは「そうだよな。よし、もう名前覚えたからここで走った時は声掛けるからな。きちんと返事ぐらいしろよ。」
そう話し掛けられた加賀山は「はい」とニッコリ。

その後、話が同期・同県の岩本俊介の話に及ぶと
「あいつは組み立てがうまい。僕は組み立てがヘタ。これからはそういうことも勉強して行きたいです。」
まだ選手としての荒波にもまれる前のピュアな状態の時期ということもあったのだろうが
人当たりもよい好青年の加賀山の回りには常にたくさんの人たちが集まって来ていて人気も上々。

それ以来私も、いつの日か加賀山淳が
「カミヤマタクヤ」や「カミヤマタカユキ」以上に有名な選手になる日を楽しみにしながら見守っているところなのだが
前回の前橋で落車したばかりか休場明けの奈良でも落車。
今回も初日は中途半端な組み立てで最終周回を迎える前に勝負圏外。
最後はなんとか4着に流れ込んで準決勝への勝ち上がりを決めたが
その準決勝の相手は派手さはないものの前日圧倒的な強さで勝った緑川修平(福島・95期)。
番組的には完全な大本命のアテウマ的存在にされてしまった。

このレースの緑川修平→岡田哲夫の2車単は1.5倍と圧倒的な人気。
自力同士の緑川→加賀山でも7.0倍の支持があったものの
その裏の加賀山→緑川は22.1倍、加賀山からスジの高梨智への車券が62.1倍と
人気の上では「加賀山なんかが緑川に勝てる訳がなかんべ」(群馬語風)的なオッズが形成された。

しかしここは前橋ドームバンク。
圧倒的なスピードの違いがあればライン2車でも3車でも、捲ってそのまま上空を素通りしてしまえるバンクだが
スピードに乗り切らない状態で日本最大斜度を誇るコーナーの山に入って行けばたちまち失速してしまうように
仕掛けどころは非常に限られていて、力がある選手も仕掛けどころを誤れば軽く沈んでしまうという恐ろしいバンク。

レースは赤板で先行態勢に入った加賀山淳の完全なるマイペース先行。
中団を関根大悟が取って後方には緑川という流れ。
加賀山の先行を中団の埼京ラインが千切れ気味になって追走し、やや縦長になったところを緑川がBS捲り。

場内の誰もがそこから鮮烈な捲りで緑川が快勝する絵を思い浮かべただろうが
加賀山の引く先行ピッチが全く鈍らなかったこともあって、緑川はほとんど前に進まず。
思わぬ展開に実況のISO一郎氏も緑川と加賀山を間違えて「加賀山が伸びが今日はない」と混乱気味の実況。

レースは先行した加賀山が後ろを全く寄せ付けず見事としか言いようがない堂々たる逃げ切り勝ち。
2着には4番手からジリジリと捲り追い込んだ関根が入り、加賀山の番手を回った高梨智はハコ3。
2車単配当は38010円、3連単配当は329900円という大穴高配当となった。

レース後しばらくしてから私が2角裏の利根川河川敷駐車場からの入り口前にある
レース結果の一覧表が表示されているモニターの前を通り掛るとモニターを見ていたおじさんたちが
「なんだこりゃ。緑川は落車か車体故障でもしたのか?」とポツリ。

確かに前日の緑川の走りと加賀山の走りを見比べればそう思うのが普通。
しかし、現実には加賀山が実質1周半を全開で駆けてそのまま押し切った訳で
緑川にとっては中団の埼京勢がやや千切れ気味になったこと以外、全く不利はなく完全な力負けと言っていいレースだった。

加賀山よりも年下ながら92期生としてデビューして勝ち星を重ね
今回の開催では優勝候補の一翼を担いながら、いいところが全くない加美山隆行を尻目に
伏兵・加賀山淳が大きな一勝。

たかがAチャレ。されどAチャレ。
まだまだその競走から上手さや力強さといったものはほとんど感じることはないが
着実に競輪選手としての階段を一歩一歩上り続けている加賀山淳。

こうして選手の成長を見守るのも競輪ならではの楽しみ。
たとえダメでも焦らず腐らずゆっくりと。
これからも自分のペースでじっくりと競輪選手としての進化を遂げて行って欲しいものである。

このログへの固定リンク

これ以前のログは下のメニューの「全ログ一覧」に進むと読むことができます。