2006年1月 7日
番手の仕事 ?大宮記念準決勝
一着権利の準決勝C
終わってみれば走っていたのは2人だけのようなつまらない競走。
だれもが1着を狙ってくる競走だから仕掛けが遅くなるのは仕方ないとしても
ここまでひどいと見ているほうがアホらしくなる。
前受けの井上昌己?吉村和之?前田新に飯嶋則之?北沢勝弘が番手併走。
鐘4角でゆっくり三宅が上昇すると飯嶋ラインが三宅の番手に競り込む。
三宅は後ろを見ながらゆっくりと進んで、最終2角でようやくスパート。
そこを井上が捲ると三宅は自ら井上をブロック。
そのままそのふたりが1・2着でゴールになだれ込んだ。
飯嶋は自力もあるがここではかなわじと見ての番手勝負だったのだろうが
ここで闇雲に先手ラインを攻めても勝つことはできない。
もう少しマシな戦法もあったはずだと思うが…
本人は吉永と競れたことに満足しているらしい。
よかったね。
9レース準決勝Bは逃げ不在の実質3分戦。
実はこのレースの周回中、鈴木誠は笹川竜治に
「何かやる?」「何かやる?」と何度も聞いて回ったらしい。
仕方なく「何かやりますよ」と答えた笹川竜治が鈴木誠を引き連れ
最終ホームで金古を叩いて先行。
先行選手でも持たないような位置からの早駆けだったため
結果は散々だったが、それなりに見せ場は作った。
レースは先行した笹川をBSで小川圭二が捲ると
3番手にいた金古将人がそれに併せて発進。
鈴木誠が金古をブロックするも笹川の後輪とハウスしたのか落車してしまう。
そのあおりを喰って小川も落車。
結局捲った金古の番手から追い込んだ有坂直樹が1着。金古が2着。
3着には有坂マークの紺野哲也が流れ込んだ。
誠さんはほぼスジと言っていい北には競れないため
笹川に位置取りしてもらって適度な場所から突っ込むつもりで
笹川に期待したのだろうが、まさか逃げてしまうとは…。
こういうことがあるから競輪は面白い。
10レース準決勝Aは矢口・浦山・高城・渡邉による4分戦。
徹底先行の浦山がいるがラインが短いためどうかと思っていたら
どうやらレース後のコメントを見ると浦山・矢口ラインで連携して戦うことが
密かに作戦として立てられていたようだ。
最終ホームで矢口が先行するとその後ろに浦山ラインがつける。
1センターで浦山が矢口を捲り?浦山ライン?矢口ラインで最終バックへ。
5番手につけた高城が捲ると矢口がそれに併せて発進し後閑が高城を始末。
作戦通り関東4人で上位独占する展開だったが
後閑の動きに乗った山口富生が直線強襲して2着。
矢口啓一郎・山口富生・川口満宏の順で入線した。
当初の予定では矢口が前を抑えたあとで
浦山が発進する予定だったそうだが渡邉の突っ張りを警戒して
矢口がホームで踏み過ぎてしまったために
あのような不自然な競走になってしまったそう。
どうせラインを分断にくるようなメンバーはいないのだから
最初から浦山?川口?矢口?後閑の並びでコメントを出しとけよと思ったが…
客も随分となめられたものだ。
11レースは平原康多・菊地圭尚・岡村潤による3分戦。
菊地が逃げてそれを平原・岡村が中団併走から捲る展開。
BSで平原が捲ると菊地の番手である岡部は全くの無仕事で
すんなりと平原を捲らせてしまう。
その後、岡村が捲ってくるとそれに併せて岡部が番手から発進。
たちまち数車身先行する平原を捉えて1着。平原が2着。
離れた3着争いは横一線となったが
岡部の動きに乗った長谷部純也がわずかな差で先着した。
平原が捲った際、岡部の視線はなんと後方に向いていた。
平原が単騎で捲り切ったあとも岡部の視線は何度も後方に向けられた。
あれでは逃げた菊地がたまったものではない。
岡部は私が好きな選手の一人だが、さすがにこれはひどすぎると思った。
10レースでは高城を始末するうちに矢口に踏み遅れてしまった
後閑信一が決勝進出を逸した。
11レースは番手の岡部が全く仕事をせず、すんなり平原を捲らせた。
8レースは後ろでガチガチやっていて番手が全く役に立たないので
逃げた三宅が自分からブロックに行って井上の捲りを止めた。
番手の仕事いかんによって競輪はレースがガラッと変わってくる。
ここでキッチリと仕事をする人はファンばかりか選手からも好かれ
そうでない人は選手からもつまはじきにされてしまう。
そういうことがよくわかった今日の準決勝であった。
これで決勝は平原・三宅・岡部・矢口の捲り屋ばかりの4分戦となった。
ただでさえ仕掛けの遅くなりがちな500バンク。
牽制しあっているうちに終わってしまうような
つまらないレースはやってほしくないが…。
大宮記念決勝はいよいよ8日16時10分発走する。