2006年3月20日
こいつ強いぞ!山本健也(千葉・89期)?前橋F2決勝
山梨勢の練習地である境川は静岡県の清水(現在は静岡市)から
車でいくらもかからないような場所にあるにも関わらず
競輪の世界では上甲ラインと言って群馬と山梨は地域スジとなっている。
その山梨に期待の新星が登場した。
先の熊本ルーキーチャンピオンレースにも出走した
古屋琢晶(ふるや・たかあき)その人である。
90期生として昨年7月にデビューした古屋は
スピードあるカマシ・捲りでこれまで4度の優勝を記録している
将来のS級候補生。
前橋でもこのレースまで5度走って一度も着外がないという
圧倒的な強さを誇っている。
ここは佐々木弘美(秋田)、山本健也(千葉)のどちらが先行しようと
軽く一捲りでねじ伏せると見られ、断然の人気を集めた。
対する佐々木弘美は格下と見られていたし
山本は単なる柏木伸介の馬と見られていた。
しかしレースが始まればそんなイメージも一変。
このレースは山本健也と古屋琢晶の二人だけでやっているような
レースとなったのである。
前受けの山本が誘導を使ってスローペースで先行すると
7番手に置かれた古屋は打鐘で一気にカマして出る。
それを見た山本も同時に踏み出し、最終ホームでは早くも2人のもがき合い。
2人は併走してもがき合ったまま最終バックに突入。
3角で山本が踏み直すと山本の番手である柏木が離れ気味になり
そこに古屋がはまり込む。
直線で古屋が踏み直すも差し返す脚はなく、そのまま山本?古屋の体勢でゴール。
他の選手は追走することさえままならないという
ハイレベルな争いを制して勝ったのは柏木の馬としての評価しかなかった
山本健也だった。
古屋のカマシを突っ張ってそのまま押し切るという
圧倒的な強さを見せつける内容。
対する古屋のほうも叩かれてアウトに浮くという完全なる死に体のまま
もがき続けて2着に入るという非常に強い内容であった。
レース後、当地の開催としてはひさびさとなる表彰式が行われ
山本はそこで少ない観客ながら異例とも言える盛大な祝福を受けた。
これは山本の強い勝ち方に観衆が感動を覚えたからであろう。
実際、当地であれほどの荒削りながらも激しくハイレベルな戦いを見たのは
久しぶりである。
2001年に中川誠一郎と笠松信幸が当地で二人だけの戦いを展開したことがあったが
今回のこれはタイム的にもその時よりかなり優れている。
と…いうことはこの二人はもしかしたら、中川・笠松らを凌ぐほどの
大器であるということなのか?
山本健也は24歳、古屋琢晶は20歳。
若い二人にはまだまだ伸びしろはたくさんあるはず。
これからこの二人がどれだけ強くなっていくのか非常に楽しみである。