2006年11月11日
競輪ひとり・朝生真吾(群馬・87期)
このレースは松坂洋平・内山拓・朝生真吾による3分戦。
先行態勢に入った松坂の番手で朝生が粘りそれを見て松坂が必要以上にペースを落とすと
今度は朝生が松坂を突っ張って前に出てイン待ちし内山拓のカマシを待って最終バックを2番手で通過することに成功。
その展開になると普通の自力屋であれば3角で発進してラインの後ろまで引き込もうとするのだが
(武田豊樹などは度々それで合わされて失敗している)
「ひとり競輪」レーサーである朝生は涼しい顔をして4角までしっかりとカマして逃げた内山の番手を追走。
朝生の番手を回った松本雅彦(東京)は
後ろから迫り来る追っ手の恐怖に耐えかねて早めに発進したこともあり直線で朝生を悠々交わして1着でゴール。
朝生もしっかりと2着に入った。
相変わらずの「ひとり競輪」的な組み立てで見方によってはものすごく「セコく」
「自分だけが勝つための競走」をしているように見える朝生だが
この独特の競走スタイルもいよいよサマになってきたなという印象。
このままじっくりと力をつけていけば
手島慶介とはまた違ったタイプの自在屋としての活躍が見込めるかもしれない。
板前修業を経験しての輪界入りという一風変わった経歴を持つ朝生真吾。
初めのころはあまりの競走のセコさに驚かされたものだが
それを自分のスタイルとして頑なに貫き通しここまで上がって来たのだから大したものである。
勝った松本雅彦は「33バンクのお手本のようなレースだった」
と朝生のレースを賞賛したそうだがまさにその通り。
最終ホームで朝生が松坂の番手に固執していれば内山がカマした時点ですでに終了していたことだろうし
逃げる気はサラサラないにせよいざとなれば逃げてやるような気持ちで前々へと踏んでいった
朝生のレースぶりはまさに賞賛に値するものだった。