2006年12月29日

みんな欲張って脚を余しすぎ ?ヤンググランプリ’06

自力型にダッシュ自慢のタイプが揃い
カマシよりも遅いタイミングの勝負が濃厚であった今年のヤンググランプリ。
フタを開けてみれば誰もが勝ちたいがために仕掛けが遅れる
度胸のない連中ばかりが揃った単調なレースとなってしまった。

道中は前に佐藤友和、中団に渡辺一成、後方に永井清史。
単騎となった輪界の宇宙人北津留翼は永井ラインに乗って3番手を追走
レースは打鐘の時を迎えた。

前受けの佐藤友和は後ろの仕掛けを待ったが
後ろ攻めの永井清史は前を抑えにいくこともせず後方待機のまま。
動かない永井に先んじて渡辺一成がようやく鐘4角に入ったところで
得意のカマシを打って発進、ようやくレースは動き始めることとなった。

前受けの佐藤友和は渡辺一成のダッシュに併せて発進し
なんとか併せ切ることに成功する。
普通、この流れになれば後方待機の永井の絶好の捲り頃となる訳だが
なんと永井は後ろの石橋に食われることを嫌ってかBSに入っても捲って出ず
ようやく3角に入ってから発進する大失態を犯してしまう。

永井が仕掛けないとなれば流れは踏み直しが効く佐藤友和の
真骨頂発揮となる訳だったのだが
佐藤の番手を回った菊地圭尚が併走状態となった
同地区の金成和幸をシビアに張りに行くことができなかったため
金成はアウトコースを走らされたものの無風で脚を貯め
直線で一気に末脚を炸裂させることに成功。
見事に直線で抜け出してヤンググランプリウイナーの栄冠に輝いた。

終わってみれば脚を余さずにレースを終えたのは
渡邉一成と佐藤友和ぐらいのものという非常に面白みのないレース。
勝ちたいという気持ちは十分に理解できるのだが
競輪の持つラインの結束やら横の動きなどは一切ない
KEIRIN的な単調なレースぶりに拍子抜けしてしまう結果となってしまった。

後ろ攻めの永井はせめて一度前を抑えに行くか
もがき合いになったところを間髪いれずに捲るなりの対応を見せて
レースをより面白いものにして欲しかったところだが…

もしかすると本当は後ろに付けたかった北津留に連携を断られたことから
北津留にだけは絶対に優勝させたくないという気持ちがあったのだろうか?

終わってみれば非常に単調なレース。
私はヤンググランプリというものは毎年特別に楽しみにしていないし
年によっては買わないことまであるレースなので
正直このレースに全くと言って関心はないのだが
これほど面白みのないKEIRIN的なレースをやられてしまうと
近年、日自振が推し進めている競輪のKEIRIN化計画が結実した際の
競輪界の惨状が目に浮かぶような気がしてきた。

やはり競輪は競輪であってKEIRINではない。
明日の競輪グランプリはKEIRIN的ではない「競輪らしいレース」で
覇を争ってもらいたいと心から思った。

とりあえず勝者の金成くん。カナリやったね。おめでとう。