2007年3月 9日
ホームレス車券師はどこへ行く?1st stage 大垣競輪場
自ら車ホームレス車券師となり、各地の競輪場を巡礼しつつ車券を買い
どこまで金が持つかを検証する実験企画「ホームレス車券師はどこへ行く?」。
その記念すべき第一回目の舞台は岐阜県の大垣競輪場。
大垣競輪場は水都大垣市の市街地にある競輪場で
幹線道路国道21号線の近くにあることもあって車での交通の便もよいために
駐車場も無料のものが隣接地にしっかりと用意されている。
かつてこのあたりは「競輪客による違法駐車」で混乱したことがあるのだろうか?
大垣競輪場の周りの道路にはこうして「違法駐車禁止」を謳うポールが
これでもかと言うくらいに並べられていた。

競輪場から一本裏手の通りにある駐車場に車を停めて歩くとすぐに入場ゲートが現れる。
よくわからないので入場口近くの予想紙販売テントのおばちゃんに
黙って1000円札を差し出すと自動的に「ひかり」という予想紙を手渡された。
関東では専門紙は500円と相場が決まっているがこの新聞はなんと競馬新聞よりも安い400円。
おまけに新聞販売店のほうでつけたとおぼしき2車単3点予想まで
密かに新聞にスタンプで押されていた。

入場口はコインを入れる自動改札タイプ。入場料は50円。
その先に見えたものは…
実に濃厚な昭和の香りが漂う、古い競輪場の姿だった。

例えるなら大宮競輪場の「広場を狭くして恐ろしく客がいなくなった」版と言ったところか?
建物は本当に古い。
取手競輪級か…それ以下の状態であった。

バンクは大体こんな感じ。
真ん中に池があって赤い橋がかかっている。
これではなんだか竜宮城みたいだ。

ホームスタンド側はこんな感じ。
金網と建物の間には広い平面スペースが用意されていて
プレゼント品の投げ込みの際には混乱しなくて良いのだが
雨が降ってくると傘をささねばならないのが難点か?

ホーム側の金網に張り付くと意外なまでに選手に近いところに寄れることに驚かされる。
ここでジカに客のどうでもいいような講釈を聞かされる9番車は
恐らく大変な仕事であるに違いない。

この競輪場では無料で利用できるフリードリンク?として
「お茶」と「紅茶」の2種類が用意されている。
それぞれホットとアイスが選択できるようになっているのだが
その選択肢はなぜか「あつい」「つめたい」の2種類。
どんなに「熱くて」「冷たい」飲み物が出てくるのかと期待してボタンを押したところ
普通となんら変わらない「温かく」「冷たい」飲み物が出てきたのでこっちがびっくりしてしまった。
この日は天気こそ良かったものの、強い冷たい風が吹き荒れる
先行屋には厳しいコンディション。
「こんな風じゃ普通に逃げた先行屋は持つわけねーだろ」
と…このバンクを知った人のような偉そうな仮説を立てた私は
その仮説を基に車券戦術を組み立てて行ったのだが
レースが進むと本当に面白いようにすんなり逃げた先行屋は逃げ潰れて行った。
恐るべし…伊吹おろしと大垣バンクである。
そのおかげで一進一退で臨んだ9レース。
吉村和之のアタマ固定で3点に流した得意の車券を導き出したあとで
いや…やっぱり…と書き直したおかげでたった500円の買い物になってしまったが
無事に2車単万車券をゲット!
ひとまずこの時点で大垣競輪場での勝ちは確定となったのだった。

最終レースは地元の英雄「山田裕仁」が松尾淳ほどのいい先行屋を足場に使ってしまうという
むごたらしいレースだったため車券すら買わずに途中退場。
帰りの混雑に巻き込まれることもなく無事に大垣競輪場の喧騒から離れることに成功したのだった。
首の皮一枚でなんとかつながったファーストステージ大垣遠征。
今日はいよいよ次なるセカンドステージの開幕となる。
ホームレス車券師の運命やいかに?
こうしてこの連載はどうにかこうにか第二章まで続くこととなった。