2007年3月10日

ホームレス車券師はどこへ行く?2nd stage 観音寺競輪場

自ら「車ホームレス車券師」となり、各地の競輪場を巡礼しつつ車券を買い
どこまで金が持つかを検証する実験企画「ホームレス車券師はどこへ行く?」。

第一回の大垣で勝利を収めた私が
次なる舞台として選択したのは香川県の観音寺(かんおんじ)競輪場だった。

ここは全国の競輪場の中でも屈指の「入場者の少なさ」と「売り上げの少なさ」を誇る場。
「早く行かなきゃ廃止になってしまう」絶滅寸前の場としても有名な競輪場である。

昨日大垣を出た私は国道258号を南下し桑名東インターから東名阪自動車道に乗り
そのまま名阪国道・西名阪自動車道・阪和道を経由して和歌山港から
南海フェリーに乗って徳島に上陸。
夜の国道を走り抜けてこちらへとたどり着いたのだった。

わざわざ和歌山に出るくらいならば神戸垂水から明石海峡大橋経由で
鳴門に入ったほうが早いし楽だと思うのだが
私の親戚一同(高知県在住)が以前より「南海フェリーが一番楽やき、あれがえい」と言うもので
「たまには一回乗ってみるか」ぐらいの軽い気持ちで利用してみた。

実際、これに乗れば和歌山から徳島間の約2時間は車の運転をしなくて済むのだが
今回はひとり旅なのもあってフェリーの中で過ごす2時間の時間が
私にとっては何より退屈で仕方がなかった。
こちらはどちらかと言うと複数人での旅向けと言ったところだろうか?
ちなみに料金は今回の旅に使ったコンパクトカー(1.3リッター全長3.85メートル)で
7400円(片道・車と運転手1名の料金)だった。

銭形展望台の立て札

観音寺競輪場に行く前には市内の琴弾公園(ことひき公園)に寄って
それを見ると「健康で長生きできて金に不自由しなくなる」と言われる「銭形」を鑑賞し
「金に不自由しない人」に変身してから再度出陣。

観音寺の銭形

「ここは廃止寸前の地方競馬場の競馬場か!」というくらいにスカスカな駐車場に車を停めて
競輪場の中に入っていくことにした。

入り口は50円を支払って入っていく自動改札。
ここはバーが一本あるだけの粗末なゲートであるために
よく見ているとバーをくぐって無賃入場する人の姿も散見された。

観音寺競輪場車券売り場

場内に入るとこんな感じの景色が広がる。
中は結構広々としており、競輪場と言うよりはどちらかというとどこかの工場のような雰囲気。
これなら雨の日も風の日も安心して車券戦術を練ることができそうだ。

観音寺バンク

バンクはこんな感じ。
平坦で障害物がなにもないのでどことなくスカスカとした印象。
客が入れるのは4角から2角までのエリアに限定されているのだが
発走機のところ以外には金網はなくアクリル板仕様になっているために
場内のどこから見ても死角はなく非常に見やすい競輪場となっている。

観音寺競輪場発走機

この競輪場も発走機前の恐ろしく近い位置から観戦することが可能。
客と一番近い位置に立つこととなる9番車の選手が目の前に立つ観客の視線を気にしてか
皆こぞって遠い目で意識して目を合わせないようにしていたのには笑ってしまった。

実際のレースのほうはと言うと、これまた前半は一進一退の攻防を続けて
9レースでなんとか小口ながら6960円の3連単をゲットして今日も利益を確保。
2日連続の勝利を辛くも収めることに成功した。

この日の観音寺競輪場にはなぜかスピードチャンネルのクルーと友川かずき氏の姿もあり
何らかの番組の収録が行われていた模様。
しかし、この撮影クルーのあまりのマナーの悪さに閉口してしまった。
オッズ表示画面を見ている人の前を当然のように割り込んでいって前を遮っても平気な顔をしている。
あれで競輪専門有料チャンネルのスタッフだと言うのだからすごいものである。

この日は毎レース、フェンスによじ登って実況中継をしてくれるおもろいおっちゃんがいたり
観客の人数が少ない割に、ファンが皆心から競輪を楽しんで打っている雰囲気が伝わってきて
なごやかな雰囲気の中で競輪を楽しむことができて本当に楽しかった。

それにしてもフェンスによじ登るおっちゃん…。
手に持ったビニール袋の中にはなんと「Myポン酢」が入っていた!

すばらしいこだわり。
それが観音寺クオリティ。

売れない・客が入らないの二重苦を抱える観音寺競輪場だが
中身はこんなにも快適で面白い競輪場であったということに
ある種の衝撃を受けた今回の遠征であった。