2007年3月 3日

地味ながら光る3番手の仕事!松島伸安(群馬・61期)

前橋競輪F1二日目7レース。

このレースは家田真宏(愛知)と高橋雅之(千葉)による実質2分戦。
このレースで松島伸安・須藤直道の地元2車は道中
高橋?大澤の南関東勢追走からレースを組み立てていった。

まずは前受けの高橋を家田が抑えて先行態勢に入ると高橋はこれを強引に突っ張って先行。
高橋の強引な仕掛けに一旦離れた松島・須藤の地元勢は
打鐘で再度追い上げて高橋-大澤ラインを追走して行った。

家田は高橋ラインのインが空くのをじっと待って
再度巻き返す機会を伺っていたようだが
そこは地元の松島がインをきっちり締めて家田に巻き返しの機会を与えない。

最終ホームに入っても位置のしっかりしない須藤はしびれを切らして
先行する高橋の番手に追い上げたが、大澤に2発張られて終了。
この間も3番手を回る松島はしっかりとインをキープして後方の車に付け入るスキを一切与えなかった。

結局、レースは松島の好マークにより後方の車は一切出番なし。
大澤が須藤を飛ばす際に大きく外に膨らんでしまい
先行する高橋との車間が大きく開いてしまったこともあり、最後は差し切れなかったものの
見事にラインでの1・2・3フィニッシュを達成。
人気サイドの決着に大いに貢献したのだった。

なんと言っても競輪においてすばらしいのはこの手のチームプレー。
先行屋は果敢に仕掛け、番手は外敵を徹底的に掃除して
3番手は何があってもひたすらインをきっちりと締め続けて番手の選手が大暴れしている間に
空き巣に入られるのを阻止する…。
このように三位一体のプレーがきっちりと遂行されると
競輪は実に堅い決着に収まるものなのである。

誰が粘ってこようと、前で同僚が弾き飛ばされようと自分の位置はキッチリ守り誰にも渡さない。
そして何があってもインを空けない…それが3番手の仕事。

現代競輪において3番手の仕事とは実に地味で目立たない存在であるのだが
こうしてレースを注意深く見守ってみると
3番手の選手がレースのカギを握っているようなレースも決して少なくないことに気付くことがある。

勝った選手もかっこいいものだが、こうして地味ながらいい仕事をする選手もかっこいいものだ。

今度競輪場に行ったら、ぜひこうした地味ながらいい仕事をした選手にも賞賛の声を送ってみて欲しい。
競輪においては車券の足しにはならないことが少なくないが
目立たないところで「いい仕事をしている」選手は決して少なくないのだから。