2007年3月13日

丸い玉野バンクは丸い心の岡部がカマして有坂が制す

初日逃げて全国の競輪ファンを驚かせた岡部がまた逃げた!

捲りが決まらない玉野バンクは逃げたほうが断然有利だということを
全国のファンにアピールするかのように
牧剛央の作り出した緩いレースピッチを岡部芳幸が持ち前の思い切りの良さで叩き切り
小野俊之を連れた牧が先行すると決め付けた手島慶介を一瞬にして粉砕した。

決勝は岡部芳幸・手島慶介・牧剛央・三宅達也による4分戦。
手島慶介は先行一車となった牧の3番手を単騎の三宅達也にとられないよう
道中から牧?小野の後位を追走してレースを組み立てた。

赤板で牧が上昇すると後位には手島ラインと三宅達也が追走。
岡部は一旦7番手まで車を下げると後方でタイミングを計りつつ
最終ホームから一気のカマシを打って先手を奪った。

見事な奇襲成功!…に見えたのだが
ここで岡部ラインの3番手を追走していた齋藤登志信が千切れてしまうアクシデントが発生。
これが最後に影響したのか、カマした岡部は3番手から捲り追い込んだ牧の動きに乗った
小野俊之の差し込みに屈して4着に沈んでしまった。

勝ったのは岡部の先行を利して番手から楽々抜け出した有坂直樹。

まさに「他力本願」という座右の銘(!?)そのものの展開となった訳だが
このような展開となった背景には岡部が開催中連日コメントで繰り返していたという
「有坂さんは自由に走らせてくれるのでやりやすい」
という気持ちも少なからず影響したことは間違いないだろう。

一方岡部ラインの3番手を回った齋藤登志信はいつものように千切れてしまい
全くの用なしのままレースを終えることとなってしまった。
以前から齋藤は「3番手は自分のタイミングでのダッシュでないから難しい」と繰り返しているが
今回も「伏見君も同じことを言っていた」と同地区の追い込みになり切れない
苦悩の自在屋の名前を挙げてそのつらい心情を吐露していた。

「先行一車は黙って買え」という格言が大嫌いな私にとってこのレースは最高の結末。
「競輪において仕掛ける勇気のない者は一銭もいらない」
それこそが競輪。

今回の開催はこうした男気ある仕掛けがいくつか見られ
実に競輪らしいすばらしいレースが堪能できたような気がした。