2007年10月16日
3番手がダメ (防府記念競輪決勝)
防府記念競輪準決勝B。
このレースは荒井崇博(佐賀)・吉田敏洋(愛知)・廣川泰昭(愛媛)の自力3車による3分戦。
赤板で3・荒井が誘導を切って先行態勢に入ると中団には2・吉田が入り
9・廣川は後方に置かれてしまう。

それを見た地元の7・山根義弘は9・廣川ライン3番手からとっさに追い上げを開始。

7・山根は先手ライン後位に追い上げるやいなや、その位置に9・廣川ラインを迎え入れ

見事に9・廣川を先手ライン後位に誘導してみせた。
これは競輪らしい見事なまでのチームプレー。
レースはとっさに巻き返した吉田を荒井が自ら牽制して引っ掛け
「大量落車で客離れ♪」の展開となったのだが、山根は落車をかいくぐって3着入線でゴール。
山根は荒井の1失に伴って繰り上がりで決勝に進出するという幸運に恵まれたのだった。
翌日の決勝では山根は武田豊樹?兵藤一也の北関東コンビの3番手にマーク。

早めに1・武田が先行態勢に入り、別線の仕掛けを伺いながら流すと

6・小川勇介はスルスルと空いたインを上昇。
苦しみ紛れに1・武田の番手で粘るというまさかの競走を展開する。
内も閉めずにフワフワしながら様子を伺っていた4・山根は
勝負どころで併走した加倉に軽く飛ばされてしまい終了。
武田と兵藤の直線勝負となるかに見えた最終直線で
結果的に加倉の中割り強襲を誘発してしまう結果となった。
武田が後方の仕掛けを待つ間、武田ラインの3番手を回った山根は
2度左を振り返り、内にいた6・小川の動きを確認していた。
それにも関わらず山根は「内を閉める」というライン3番手につける者の重要な仕事を怠って
すんなりと小川をインに招き入れてしまった。
山根としては前が輪界を代表する自力型選手である武田豊樹だったことから
仕掛けに離れまいと必死だったのだろうが
できればあそこでじっとインを閉めていただきたかったところ。
展開的に山根がしっかりと3番手につけてくれてさえいれば加倉の直線強襲もある程度は防げ
このレースは「武田=兵藤→加倉・山根」という
「車券を買う側の人間にやさしい結果」となることが濃厚だっただけに
山根が飛ばされたことは多数のファンをがっかりさせ、穴党を喜ばせる結果となってしまった。
山根義弘選手と言えば45歳とは思えないほどのタテの脚とベテランらしい鋭いレースの読みで
穴党を喜ばせてくれるすばらしい選手だが
このレースだけは残念ながら「まずい走り」と評価せざるを得ない結果。
もっとも車券を買う側の人間は本来であれば
「地域的に全く違う選手が3番手にいること」や「地元で勝ちたい気持ちが空回りすること」なども
考慮に入れて車券を買う必要があったのかもしれないから
考えようによっては、この結果も「仕方がない結果」と言えるのかもしれない。
自ら動いて位置取りに行った準決勝のファインプレー。
インを突っ込む小川をみすみす見過ごしてしまった決勝戦の走り。
この開催はなんだか不思議と3番手を回る山根の動きが気になった。
そんな開催だった。
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= 追記 =
ここではレース展開が分かりやすいようにダイジェスト(岸和田BB)を取り込んだ画像を載せてしまいましたが
これは正直なところ立派な著作権侵害行為にあたります。
今後はなるべく使用は控えたいと思いますが(クレームがあればこれも削除します)
インターネットの普及・発達を考慮して日本自転車振興会側が
「ブログに貼れる著作権フリー画像・動画」などを用意してくれれば
もっと多くの人がネット上で展開を考察したりすることができるのにといつも思っていたりします。
私は競輪の予想は「過去のケーススタディ」が重要だと思っています。
普通、競輪サイトと言えば未来予想がメインだと思いますが
ウチのサイトがそれとは逆に時系列が過去を向いているのはそのためです。
最近は自転車振興会もいろいろとお金をかけてネットコンテンツの制作をしているようですが
競輪を盛り上げるためにはレース動画・画像のフリー化というのも
結構重要なのことなのではないかと私は思っているのですが…いかがなものでしょうか?