2007年11月14日

こんなレース見たことねぇよ!(松戸F1決勝)

松戸と言えば「ファンタジーナイトレース」というイメージだが今回からはひさびさの昼開催がスタート。

あまりにも「松戸=ナイター」に慣れ過ぎていたために
競輪場到着直後の午前中の陽の光が差し込む場内にはかなりの違和感を覚えたが
さわやかな秋風が吹き抜ける場内というのも、それはそれでまた趣があってなかなかいい雰囲気であった。

この日は松戸F1サンケイスポーツ賞の最終日。
決勝には東北の選手が5人も勝ち上がったこともあり、荻原尚人-明田春喜-川崎健次-金古将人-遠藤貴人と並ぶ
まさに東北の二段駆け、三段駆け態勢。
対する別線は高い身体能力を生かした気風のよい先行で力をつけてきている藤田大輔選手に赤井学がつける地元勢と
自在に構えて虎視眈々と一発を狙う鈴木一央-古原勝己の西勢という布陣。

レースは一旦荻原を出してしまったら二段、三段駆けで東北で独占の可能性が濃厚という気配だったが
ここで荻原はまさかの周回誤認かと思えるほどの超早駆け策に出て東北を牽引。
対する藤田大輔は中段から捲って出て見せ場を作ったが、東北の山を越えることはできず敢えなく着外に沈んだのだった。

しかしここまでならばたまにある「度を越えた二段駆けのレース」で終わるのだが
このレースでは最後にまさかまさかの結末が待っていた。

最終2角から藤田の巻き返しに併せて荻原の番手から明田が発進すると
繰り上がって2番手となった川崎健次が藤田に強烈なブロックを食らわせて藤田を止める。
そこから直線に向いて明田と川崎の直線勝負!となるはずが
なぜか明田は半周しか自力で走っていないにも関わらずあっと言う間に後続の車に飲み込まれて行ってしまったのだった。

最後の最後に待ち受けていたものは断然の一番人気に支持された明田が
「最終バックからの番手捲りで着外に沈む」という世にも珍しい結末。

下半身にはかなりの自信があると評判の明田だったが、肝心の二本の脚はそれほどでもなかった様子。
まさかの結果に客席は騒然となったが、明田に罵声の嵐が飛ぶでもなく
多くの客はサーっと潮が引くかのように一斉に帰って行ってしまい
最後の表彰式はいつになく少ない人数の観客が見守る、非常に寂しい表彰式となってしまった。

最後の最後に観客を待ち受けていたものは世にも珍しいスーパープレー。
この日、北松戸周辺の一杯飲み屋は「いやなことは飲んで忘れたい」競輪客で埋め尽くされたに違いない。

=参考リンク=
・このレースのダイジェスト