2007年11月23日
競技規則は正しい形で適用しましょう(花月園記念2日目10レース)
花月園記念10レースでは先の一宮記念においてあらゆる面で話題となった山口幸二が失格となり
またまた話題の中心に。
このレースは審判員からしてみれば「ルールを正しく適用した結果、山口選手を失格とした」となるのだろうが
ヤマコウ選手絡みの車券を買っている客や走っている選手からしたら当然納得の行かない結果。
競技規則とは公道上における道路交通法のようなものだが
実際の道路交通法では安全かつ円滑な交通を確保するために暗に例外を認めて
交通の流れというものを円滑なものとしている側面もある。
しかし競輪競技における道路交通法とも言える競技規則はどうなのかと言えば
その適用方法は審判によって実にまちまちなのが現状。
競馬においてはレースプログラム(競輪で言うところの出走表)に審判員の名前もしっかりと明記されているから
流れを読めない裁定を出す審判員が担当する開催にははじめから参加しないという選択肢もある訳なのだが
やたらと客から裁定についてのクレームが多い競輪においては客側からの弾劾を恐れてか
担当の審判員の名前については一切公表されていない。
このレースの裁定などはまさに客からすれば「買ってはいけない裁定」を出す審判の例とも言える典型的なレース。
ひとまずここでそのレースの模様を振り返ってみることにしよう。

このレースで先行をとったのは5・村上義弘。
それに3・山口幸二が続き、直後には自力屋ならぬイン粘り屋の8・石渡正也が3番手を捌いて追走する。

最終バックで1・白戸淳太郎が捲って出ると
3・山口幸二は先行する村上と十分に車間を切った上で白戸をブロック。

白戸を追走した9・中村浩士は3・山口幸二がブロックに行った隙を見て空いたインに進入。
(ここで3・山口が走路を外して戻る前に9・中村の前輪が山口の後輪の内に差し込んでいることに注目。
これでルール上、内外線間の走路は9・中村浩士の有権走路となり3・山口はみだりに走路内に進入してはいけないことになる。)

そこへお仕事完了して1・白戸を始末し終えた3・山口幸二が帰還してきたため
斜行しながら内に斬り込んでいた9・中村は更に内に入って山口を避け
そのあおりで中村の後輪に接触した8・石渡は落車転倒。

石渡がコケた後はそのまま普通にレースは流れて行き、直線では山口幸二が番手から抜け出した。
このレースで山口幸二は失格。
確かに厳密に言えば中村の有権走路に勝手に降りてきた山口が中村を押し込んで
その結果、石渡を落車させたということになるのだろうが
実際の落車の原因はどちらかと言えば中村が作っているのは誰の目から見ても明らか。
これをどうしても失格にしたいようだったら、競輪のピストレーサーのレギュレーションを変更して
それこそハンドルの左右にバックミラーでも取り付けるしかないだろう。
(そんなことをすればただでさえカッコ良くないイメージの競輪が尚更カッコ悪くなることは間違いないが…)
村上は確かな足取りで先行。
石渡は山口幸二に絡むと後が怖いので3番手に絡んで3番手を奪取。
白戸はすばらしいスピードで捲り上げ、番手の山口はそれを一発で始末。
空いたコースを中村が突っ込んで…と、このレースは競輪の魅力が凝縮されたようなレースだったのだが
アタマのお堅い審判員のすばらしい判定のおかげをもってすべてが台無しになってしまった。
規則は厳守。
それが基本なのは間違いないことなのだが、今回のように規則を持って裁定を下す側が
規則の使い方を誤ってしまえばそれこそすべてが台無しになってしまう。
なんにせよ、このような「条文を丸暗記することができてもその使い方を理解していない」審判員というものが存在する以上
実に情けない話ではあるが競輪の競技規則はそういうアタマの弱い審判員のために
条文を更に細かく明文化してやる必要があるだろう。
規則を適用して裁定を下す審判員は競輪競技における裁判官のようなもの。
その裁判官は誰よりも競技規則を熟知した上で競輪競走というものも理解していないといけないはずなのだが
これでは…。
=参考リンク=
・このレースのダイジェスト(岸和田BB)