2008年1月14日
別世界に踏み込むのはなかなか勇気が必要だ
本来撮影禁止のはずの競輪場に隠れて(?)カメラを持ち込んで
いろいろ写真を撮ってはサイトに掲載を続けているワタクシ。
聞いたところ一部では本気で弥彦か松戸の工作員説も持ち上がっているらしいのだが
その正体は細々とあちこちを歩き回っている単なる一競輪ファンに過ぎない。
使っている機材も旧型の貧弱なものだし
自分で撮った写真を見返してみても改めて「ヘタクソ」だなぁ…と思うくらい、とにかく技量がない。
こういうものは「どうせ素人だから」と言って開き直ってヘタ写真を量産し続けることもできるのだが
やはりどうせやるからには少しでも上を目指したいと思うので
今まで一度も「カメラ好き」「おねえちゃん好き」の人が参加するようなイベントに参加したことがなかった私も
これからは積極的にそういうものに参加して腕を磨いてみることにした。
そんな訳で手始めに参加してみたのが今月の11日から13日の間
千葉県の幕張メッセ(日本コンベンションセンター)で開かれたチューニングカーの祭典
…でありながら全国からディープなカメラ小僧が終結するイベント「東京オートサロン2008」。
この日は114,236名の来場者があったそうで、朝から最寄りの湾岸習志野出口は大渋滞。
仕方がないので千葉市内方面から幕張に入り
なんとか車を幕張総合高校近くの臨時駐車場(一日900円無料シャトルバスつき)に入れることができたのだが
不思議なことに「車から降りたくない」…そんな気持ちが心の底から一気に湧き上がってきたのがよく分かった。
人間「今まで行ったことがない異空間」に踏み込むのはなかなか勇気が必要なものだ。
初めて行くときはそこで普通に行われている流儀というものが全く分からないし
とりあえず見様見真似で実践してみないことには落ち着くこともできやしない。
意を決して車を降り、シャトルバス乗り場に向かおうとする時には
私とほぼ同時に入ってきた車が並ぶあたりはもうすでに全くの無人の状態。
みんな速攻でシャトルバスに乗って会場に向かっており
こんなところですでに緊張しているような小心者は私ぐらいしかいないようだった。

場内に入るとスピードライト(外付けフラッシュ)にデフューザーを付けたものをカメラにくっつけている
本格的なカメラを持った人がウジャウジャ。
コンパクトデジカメのようなライブビュー機能(ファインダーをのぞかなくても背面ディスプレイで画像が確認できる)を持った
カメラを持っている人などは一脚に取り付けたカメラを人だかりの上にせり出した上で撮影していたりして
そこは川崎・立川・松戸の各競輪場も真っ青の本当に「なんでもあり」の空間だった。
このイベント自体は私が元々チューニングカーに乗って遊んでいた人間だということもあり
展示されているものも出展会社も非常になじみの深いものばかりで
「おねえさんを追う」ことも含めて存分に楽しむことができたのだが
会場はどこに何があるのか非常に分かりにくく方向感覚のない人などは
外に出ることさえできなくなってしまうのではないかと思えるほどの不親切な作りになっていた。
「あれれ?シャトルバス乗り場はどっちだっけ?」
会場を出てみたまではよかったのだが、肝心のシャトルバス乗り場がどちらにあるのか全く分からなくなってしまった。
仕方がないので周囲に立っていた係員に「シャトルバス乗り場はどちらですか?」と聞いてみたところ
「ウチではバスのことはタッチしていないのであっち(駐車場事務所)に行って聞いてもらえますかね?」との答え。
言われた通りに駐車場事務所に行って「シャトルバス乗り場はどちらですか?」と尋ねると
なんと返ってきた答えは
「あっちにいる人がイベントの関係の人なんで、そちらに聞いてもらえますか?」というものだった。
「バカヤロウ!俺はその野郎がこっちで聞けって言ってきたからこっちに聞きにきたんだよ!」
見事な「たらい回し」が成立した瞬間、競輪場よろしく係員を一喝すると
係員は急に態度を変えてとっても親切に経路を教えてくれた。
駐車場の係員さんありがとう。
現代の世の中はあらゆることが意外と「ローカルルール」の下に動いているものである。
いつも来ている人間に対しては「分かってんだろ?」的なアプローチでも良いのかもしれないが
未知の人間にとって「ローカルルール」というものの存在はたとえ簡単なことであったとしても
「障壁」として立ちはだかってしまうことになるのである。
競輪場においても払い戻し場所がどこにあるのか分かりにくい場であるにも関わらず
それに対して何も対策が講じられていない場も決して少なくない。
殺人や追い剥ぎやが30秒に1回ぐらい発生するような治安が悪い場所ならいざ知らず
じいさんしかいない競輪場などは警備員などというものをただ立たせておくだけでは
金がもったいないほどに治安が良い場所な訳だし
警備をしながら「発売窓口はこちらです」「払い戻しはこちらへお願いします」というようなプラカードでも持たせて
ご案内の役目も同時にしてもらってもいいのではないかと私は思うのだが…。
慣れない場所に行くのは緊張するものだが
一旦慣れてしまえば何ともなくなってしまう場所も決して少なくない。
今回は幕張メッセの展示会に入るだけで悪い汗をかいてしまったがもう大丈夫。
これと同じように、今までギャンブル場に入ったことがない人が競輪場に入っていくということは
今回のこと以上に「ありえない」ことなのだろうということがよく分かった一日だった。