2008年1月31日

京王閣流競輪

この日は地味ながら高い潜在能力を秘める菊谷信一(大阪・90期)の走りと
今まで一度も見たことがなかったオーヴァルエンジェルスのステージを見に京王閣競輪場へ。

京王閣は発売締切りが異常なまでに早く
車券購入のために列に並んでいても締め切りのブザーと同時にキッチリと車券発売を締め切られてしまい
今まで何度も車券を買いそびれてしまったことがある、個人的にあまり好きになれない競輪場。

この日も発売終了のブザーが停止するかしないかのタイミングでマークカードを差し込んだとなりのおじさんに
1秒と遅れずにマークカードを差し込んだにも関わらず
「このレースは締め切りました」…と見事なまでの買いそびれ。

ここまでシビアに時間で発売を締め切るのであれば、もっと発売窓口を多くしろよとも言いたくなるが…
これが良くも悪くも京王閣流。
ここに来ることがあれば、このことは常に頭に入れておかねばいけないだろう。

改築によって箱物は以前のイメージを一新するほどのきれいなものになったのだが
階段の片隅には競輪場の備品なのか?
ダンボールやらビニール袋が客の目に入る場所に押し込まれているばかりか

そのダンボールにはご丁寧にもこのような警告文つき。

車券発売のためのフロアの一角を物置として使うとは…。
こんなことを平然とやってのける競輪場はここをおいて他にはめったにあるものではない。
これもまた京王閣流。


京王多摩川駅側にある池のほとりには密かにこのようなものも建っている。
頭が煮詰まって来たときには池の魚を眺めたり、こちらをお参りしたりして頭を冷やす。
それも京王閣流。

ホーム側にある車券発売フロアはよく見てみたら禁煙と書いてある。
しかし室内にはなかなか強力なタバコ臭が充満。
規則などあってないようなもの。
無秩序なのが京王閣流。


男も化粧をする時代?
その割に場内は色気のカケラもないようなおっさん達で埋め尽くされている。
それも京王閣流。


きれいに改築されても一番レースが見やすいのは昭和の遺物である2センタースタンド。
しかしそこは客が近寄ることが禁じられているかのように
塵にまみれた座席が立ち並ぶ空間でもある。
それもまた京王閣流。


競輪が終われば焼き鳥を片手に路上で即席反省会のはじまりはじまり。
軒を連ねる店の中には、その外観とは裏腹に実に上質な焼き鳥を出してくれる店もあることに驚かされる。
これもまた京王閣流。


そんな即席反省会も楽しいものだが、それは傍目から見ればスラム街のような光景に見えることもある。
ガラが悪いと近隣住民から苦情が出ない程度に余韻を楽しむ。
それもまた京王閣流。


この日の決勝は菊谷信一の先行を利した吉田敏洋が番手捲りで快勝。
自分の買った車券の損得だけを考える客も多い中
車券の当たり外れに関係なく
しっかりと後ろを引き切った菊谷に「よくやった」と暖かい声援を投げかける
競輪を心から愛する客が多数いるのもまた京王閣競輪。

世知辛い世の中になっても
競輪客の中にはしっかりと熱いものが脈打ち続けている。
それが京王閣クオリティ。