2008年2月18日

吹雪の向こう側に見えるものは…

「海が見たい」
静寂の夜に一通のメールが届く。

メールの主は不幸にも24歳の若さにしてガンにかかってしまった。
普通であれば輝かしい未来が待っているであろうその時期に突如降りかかった不幸。
これから先のことを考えると怖くなって眠れないのだという。

「わかった」
ふたつ返事で家を飛び出すと夜陰を切り抜けひたすら北に向かって車を走らせた。

迷わず向かったその先では、彼女の先の見えない現状を見透かしたかのような
冷たい吹雪が吹き荒ぶ、どこか寂しげな雰囲気を醸し出した北の海の景色が広がっていた。

私がブラブラと写真を撮りながら歩いている間、砂浜に立ち遠くをじっとみつめていた彼女。

「来年もまたこの景色が見られるといいな」
そう話しかけると「うん」とうなづきながら満面の笑みを浮かべて私に手を差し出した。


撮影機材
写真上 FujiFilm FinePix S3 PRO + Nikon 85mm F1.8(RAW)
写真下 Canon PowerShot G9(RAW)

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