SWEET AIR -Dairy Report-
2008年4月 7日
SSの捲りを止める好マーカー(川崎記念二日目8レース)
この日は神山雄一郎と手島慶介の激しい競りがあったが
それ以上に見る者を熱くさせるようなレースが8レースにあった。
逃げる神山拓也(栃木・91期)を番手を回る芦沢大輔(茨城・90期)がしっかりと車間を切ってアシスト。
最終バックから勢い良く捲る渡部哲男をしっかりと始末して神山拓也の強地脚を生かす展開に持ち込んで見事ワンツーを決めて見せた。
しかしゴール後、審議にかけられた芦沢は失格。(失格14条第2項)
おそらく渡部が踏むのをやめてしまったために事後の競走に重大な影響を及ぼしたとして失格となったのだろうが
私個人としては全く問題ないと思うどころか、すばらしい巧ブロックぶりにモニターに食い入るように夢中になって見入ってしまった。
芦沢に止められた渡部哲男は「あんな反則をされたら頭に来ますよ」(アカギより)と怒り心頭だった様子だが
そんな厳しいブロックで止められるのがいやならば、捲りに構えるのではなく逃げればいいというのが本来の競輪というもの。
「先行屋の脚がすでに上がっていたとしても後ろのマーク屋がうまくアシストして残してくれる」
その技こそが競輪の妙。
まだまだ荒削りなクラッシャーというイメージが残る芦沢だが
同県の先輩である坂巻正巳が「芦沢は良いセンスがありマーカーとして大成する」と言い切っているように
こんなレースができるのであれば今後は必ずいいマーカーに成長してくれるはず。
このレースはタテばかりの競走でいまひとつおもしろくない昨今の競輪のなかで
ひさびさに熱くなれるレースを見たような気がした…そんなレースだった。