2008年4月29日
大ベテラン選手が気のない走りに喝!(前橋F1二日目より)
前橋F1日刊スポーツ杯 鈴木保巳メモリアルの2日目3レースは
坂本昌宏(青森・91期)、高塩譲次(栃木・90期)、三上金弥(静岡・45期)による3分戦。
高塩の後ろには齋藤正国(栃木・87期)が控えており
いざとなれば番手から出ることも可能な番組となったが
肝心の高塩が前受けから全く動けず最悪の7番手に置かれてしまう。
最終1角で高塩が捲って出るも、タイミングを逸してしまいそのまま消えていったのを尻目に
最終バックでは4.08の大ギアを利した三上金弥が自力で発進。

最終3角で逃げた坂本の番手を回った三谷幸宏(北海道・67期)が三上の捲りに併せて車を外に振ると

なんと三上は一瞬の隙を突いてブロックに行った三谷とその後ろを回った阿部宏之(宮城・82期)の間隙をすり抜けて
逃げた坂本の番手に潜り込んでしまう。

さらに先行した坂本が外帯線を外して走行すると、三上は迷うことなくそのままインを突いて突進。
(このように外帯線を外して走っていた3・坂本が外帯線・内圏線間の走路に復帰する前に
後ろを走る5・三上の前輪が坂本の後輪の部分にわずかにでもかかっていれば走路は5・三上のものとなる)

アクロバティックな走りで内をすり抜けた三上は、そのまま坂本を内から交わして直線へ。

最後はうまくすり抜けられてしまった三谷も必至に追い込んだがわずかに届かず三上の勝利。
もちろんゴール後の走路審判員の旗はすべて異常なしの白旗。
結局このレースは2車単万車券、3連単18万車券の大穴高配当で決着した。
初日8着で勝ち上がりを逸した三谷はモチベーションが下がっていたのか実に気のないブロック。
3番手を回った阿部もまさかブロックに行った三谷との間隙をすり抜けられてしまうとは思っていなかっただろうし
ここは一瞬の判断でわずかな間隙を突いた三上金弥の好判断を称えるべきだろう。
三上金弥選手は現在51歳。
4回転を超える大ギアを用いてタテの脚だけでなく、横の動きまで器用にこなしてしまう好選手である。
歳はとっても勝負師の勘は衰えず。
こんな選手がいてくれるからこそ競輪は面白い。