2008年5月23日
マコトー!(松戸F1吉井杯最終日)
この日は鈴木誠選手の優勝とLove9の競走を観に松戸競輪場へ。

ナイターということでまずはビールで一杯…と行きたかったが
この日はひとりで車を運転して行ったのと、開催終了後すぐに帰らなければならなかったこともあって酒類は一切口にせず。
時々風に乗ってやってくる焼き鳥のにおいに心揺らいだが
酒の肴には程遠い大判焼きでも食べて気を紛らわしつつ競輪をやることにした。

着いて早々の7レースでは予想はしていたものの自力自在のコメントで後ろに他地区のマーカーを2人も付けたにも関わらず
堂々のイン粘りの末、大量落車で客離れ♪というすごいシーンを目撃し
8レースでは2段駆け態勢の北日本の番手に切り込むと言っていたマーカーが結局やらず4番手追走というひどいレースを目撃。
更に10レースでは格上の一丸安貴が逃げる酒井大樹のところや中団からの自在戦ではなく
よりによって先手を取った訳でもないカマシ・捲り屋の古屋琢晶の番手をやって千切れるというひどい競走を披露して愕然としたが
11レースでは実に競輪らしい人間味溢れるレースが展開。
「山崎(充央)さんは以前にいろいろとアドバイスをもらったりしてお世話になった人なんです」(アオケイより)という小埜正義が
宣言通りに山崎を引いて先行し
最後は格上の高谷雅彦に捲られてしまったものの、小埜のおかげで山崎は3着に入着した。
当たりにくいとして廃止論者も多数いると言われる3連単ではあるが
これまでの2車までの賭式しかなかった時代には客にとってなんの足しにもならなかった3着の選手が
3連単の導入により脚光を浴びる機会ができたことは紛れもない事実。
勝つことだけではなく巧みな技で3着を拾うことができる選手というのもまた名選手に違いない訳だし
そんな選手を折を見てPRして行けばS級S班にしか目が行かないライトなファン層にも
少しは競輪の深い魅力というものがPRできるのではないかと密かに期待しているのだが…。
このレースは2車までの車券しか売っていなかった時代には残念ながらゴミとなってしまったプレーだが
3着までの車券が売られている今だからこそ美談として語れるすばらしいプレーであったと言えよう。
最後の決勝は地元の総大将・鈴木誠の出番。
吉岡討伐に燃えた自力時代の熱い走りはマーカーとなった今も
いざとなればウマとなってくれた先行屋を頭突きでどかしてでも勝ちに行くという執念の走りとして健在。
アタマでどかしているように見えるそのプレーは
なんと時にはタレた前の先行屋をアタマで後ろから押してやるという超絶技巧を見せることもあるのだとか。
さすがにS級S班のマーカーともなればやることもSS級だ。
結局レースは石毛が引いて中井が内を締めながら仕事をするという、これぞ競輪という美しいレース。
競輪の大きな魅力である「人のために死ぬ」なんてことは今の時代にそぐわないのかもしれないが
やっぱりこれがいちばん車券で勝っても負けても気持ちがいい競走。

このレースは気持ちよく逃げた石毛、キッチリ仕事をした中井とは対照的に
実に中途半端な競走をした別線の自力屋は情けないとしかいいようがないレースでもあった。