2008年5月 6日

とろろ汁、とろろもち、静岡おでんに生しらす、そして最後に清見オレンジ

競輪場を出た後は市内にある旧東海道の宿場・丸子(まりこ)宿へ。

ここは自然薯を白味噌で溶いた「とろろ汁」という食べ物が名物ということなので
いくつかあるお店の中でも最も歴史があるという丁字屋というお店に入ってそれを食べてみることにした。
丸子宿丁字屋
しかし、お店に入る段になって目の前の道路を見てみたところ
どう見てもその道路は現代の区画整理が行き届いたものではなく、微妙な湾曲のある旧街道の香りがする道だったので
どうしてもお店に入る前(日没前)に散歩してみたくなり、予定を変更してまずは街道散歩。

ここは各地にある代表的な旧街道の宿場町のように古い町並みがそのまま保管されている場所ではないが
普通の現代風の民家に旧街道時代の屋号を記した表札が掲げられているなどして
かつての宿場町の雰囲気をある程度感じられる作りとなっていた。

帰りは車がビュンビュン通り抜ける街道を離れてサイクリングロードとなっている川沿いの道に進んでのんびりと散歩。

路傍には農産物の無人販売所や草花・果樹、そして古い建物・作業小屋などが点在するなど
実にのどかな雰囲気の道が広がっていた。

あるところにはこのようにワイヤーが川の対岸の山の上に張り巡らされていた場所もあった。
山の上で採れた物資を輸送するために設置されたものなのだろうか?

戻って来たあとはいよいよ丁字屋ののれんをくぐり店内へ。

ここは団体客も捌けるほどのキャパがあるにも関わらず土日は待ち行列ができるほど混雑すると聞いていたのだが
この時はなんの問題もなく中へ。
1380円の最小限のセットを頼んで食べ物の到着をじっと待つことにした。

まずはテーブルにその他の付け合せとともにお櫃に入ったごはんが届けられたあと
大きい茶碗ほどの大きさの器に入れられたとろろ汁が到着。
茶碗にごはんをよそった上になみなみととろろ汁をかけて薬味を乗せて食べる。

白味噌でだいぶ薄めに溶いているためか自然薯特有の強力な粘りは感じられなかったが
非常に胃に優しいメニューで満足。
近隣にはいくつか同様にとろろ汁を出す店があったようだし
今度こちらに来ることがあればそちらにも立ち寄って食べてみたいと思った。

お店の外に出る頃にはもう外は暗くなっていた。
このあとはこの先にある宇津之谷峠の旧隧道を見学したかったのだが
試しに通ってみた大正トンネルはこの時間ではさすがに薄暗くてただ不気味なだけ。
仕方がないのでこの日はこのままおとなしく撤収することにした。

翌日は少し足を伸ばして金嬉老事件で有名な寸又峡温泉へ。

温泉街の奥にある公共浴場は9時半からだということだったので
まずは往復で90分かかるという夢の吊り橋・飛龍橋への徒歩コースに進んでみる。

ここの湖の水は普段は青く見えるそうなのだが、この日は前日に雨が降っていたことで
地面から流れ出した砂塵等の影響で灰色っぽくなってしまったとのこと。
歩いている最中も崖の上からポロポロと小石が降ってきていたし、このあたりは地盤がもろく雨で簡単に湖に流れ出してしまうのだろう。

車両通行止めゲートに戻って来ると、おばさんが寄って来て環境保全のための募金をお願いしますというので
そこに寸志を置いてから、すぐ横の茶屋で名物「とろろもち」とやらを食べる。(500円)

これはとろろを揚げた、よくある「いももち」に甘いタレをつけたもの。
前日のとろろ汁といい、実に胃にやさしいメニューである。

温泉街に戻った後は公共露天風呂美人づくりの湯へ。

ここは源泉を加温したものと源泉そのものを掛け流しで使っている温泉。
体に入ってくるような「温泉力」は感じないが、お湯はヌルッとした触感で肌にやさしい感じ。
源泉が注がれている湯口をさわると、ものすごくヌルヌルして気持ちいいお湯だったが
加温されたほうのお湯はそれほどでもなかった。
やはり温泉のお湯というものは加温している間に劣化してしまうほどに鮮度というものが非常に重要なのである。

温泉から上がった後は、山を下って再び静岡市内へ。
下山すると時間もちょうど昼前だったので、通りがかりにあった激盛りそば屋チェーン「スマル亭」に入って
大盛りそばを食べてから静岡競輪場へ。

この日は前日と打って変わってとてもいい天気。
場内のイベントスペースにはケイリンマスクなるものも来ていたし
広場には漫画ギャンブルレーサーさながらに地面に座り込んでブツブツ言っているおっさんの姿も多数あって
活気ある競輪場らしい風景が広がっていた。

静岡と言えば「静岡おでん」なのだそうだが
競輪場のおでんは具材も競輪場らしくほるもん(特にフワ)を使っているのが特徴で
街の静岡おでんとはだいぶ違ったオリジナルなもの。

串に刺さったフワ(肺)を味噌ダレに突っ込んで、それにダシ粉をまぶして食べる。
甘い味噌ダレだけでなく、別に辛みそやマスタードまで用意してあるなど
自分自身の好みに合った自由な食べ方ができてなかなか奥の深い食べ物となっているようだ。

静岡競輪場で笑ってしまったのがこれ。

「かぜ薬・胃薬などの飲み薬はありません」
どこの競輪場だったかは忘れてしまったが
競輪場の中には薬が欲しいと申し出れば薬がもらえる競輪場がいくつか存在する。

ここでもそんな問い合わせがあって面倒なのでここに掲示することにしたのだろうか?
入り口に二重に書かれた関係者以外立ち入り禁止の文字が
いかにもウンザリしている様子を醸し出していてなかなか楽しかった。

でもAEDは中に設置したのではイザというときに使えなくて意味がないのでは?
もしかしたらここのAEDは関係者専用のAEDってことなのかな?


今回の旅で一番楽しみにしていたのはなんと言っても由比の生しらすと桜えび。
まずはそちらにありつくことが先決なので競輪場からは4レースほどやって速やかに撤収して由比を目指したが
直売所が休みだったり水揚げがなかったりして品物がない場合困ってしまうので念のため道中にあったスーパーを偵察。
すると見事普通に生しらすが売られているではないか!

そこでは地物の魚と合わせて生しらすを購入。
そのまま由比の直売所を目指して進んだが

なんと直売所は休業日。

仕方がないのであらかじめ購入しておいた生しらすをその場で現地流の生姜醤油で食べてみることに。

「うますぎ」

高知にも春先に食べられる「どろめ」という魚があるが
そちらはわさび醤油や生姜醤油ではなく「ぬた」というものをつけて食べるもの。
こちらの生しらすは生姜醤油に良く合っていてとてもおいしくて
これ以降は連れに運転を任せておいしい魚でビールを飲みまくってしまったのだった。

うーん、地元の人がうらやましい。

帰りは52号沿いにあるみかん屋で清水にある清見寺(せいけんじ)とその南に広がる清見潟にちなんで名付けられたという
清見オレンジを買ってから雁坂トンネル有料経由で帰宅。
清見オレンジの皮に傷が多いものは半額の500円で売られていたが、もちろん果物は見栄えなどよりも中身が問題。
切ってみると芸術的に皮が薄い上に味も抜群で実にすばらしいものだった。

= 参考リンク =
・川根本町