2008年5月30日

競輪のある街へ Stage2 平和都市にある平和な競輪場・広島競輪場

高松競輪場を出たあとは岡山市内泊。
飲食する間もなくぐっすりと睡眠をとったあとは、明るくなってからの出発では道路が混雑することになるのでまだ外が暗いうちに出発して
朝食と言うには早すぎる朝食のような夜食を最近ではネット上でも有名になったヒラショクこと平田食事センターで摂ることに。

ここは国道2号線沿い(妹尾のオービスを過ぎた先)にある24時間営業の大型食堂。
ジャンク感満点の店内はさしずめ昭和の時代のトラック食堂と言った趣だが、ゲームセンターなども併設されているせいか
午前3時台にも関わらず店内にはトラック運転手に紛れて地元のヤンキー兄ちゃんやおねーちゃんの姿も多く見られた。

このお店は陳列ケースやカウンターに並べられているおかずを自分で取って行き、レジで会計するセルフ方式の食堂。
作り置きされているメニュー以外はカウンターで注文すると、レジの人が備え付けのマイクで厨房の人にオーダーを入れて
調理が開始されるというアナログ的ながらも効率のよいシステムを採用しているせいか、頼んだものは比較的待たずに迅速に提供される。

今回はごはん+みそ汁+納豆+しらすおろし+うどん(+画面に入りきらなかったが焼きサバ)を食べてみた。
会計は1000円を超えてしまったが、普通こんなに食べる人はいないし
24時間営業であることを考えると価格はかなりリーズナブルな部類に入るのではないかと思われた。
この具だくさんの味噌汁などは涙モノである。

お味は実に家庭的な味。
天然の素材をいかにも人間が手をかけて作りましたという味がしてなんだかほっとしたような気分になった。
さすがは自称「元気が出る食堂」だけのことはある。

平田食事センターを出た後は真夜中の国道をひたすら西へ向かい広島競輪場のある宇品(うじな)を目指す。
広島へは観光や仕事では何度か来たことはあったが広島競輪場を訪れるのはこれが初めてのこと。
広島の街は混雑するイメージがあるので事前に競輪場周辺の様子を探索しておいてから
開門までの間、平和記念公園の周辺でも散歩して時間を潰すことに。

平和記念公園や原爆ドーム周辺には朝からたくさんの小中学生などの団体客が訪れていた。

悲しい歴史を今に伝える世界遺産・原爆ドームや原爆の子の像を見た今の子供達は何を思うのだろうか。

原爆ドームと道を隔てた反対側にある広島市民球場は新球場に移転することが確定。
私がこの球場で最初で最後の野球観戦をしたのはまだ広島にライトルがいた頃だから何十年前になるのだろう?
子供の頃から毎日テレビ等で食い入るようにして試合を見るばかりでなく自分でも毎日野球に打ち込んでいたが
今となっては野球の試合などは全く見ることもなくなってしまった。
数年後には野球と同じように競輪に全く関心が持てなくなって見向きもしなくなったなどということにならなければいいのだが…。

広島市民球場の奥には広島城などもあるのでそのあたりも含めて一通り散歩したあとで車に戻り広島競輪場へ。
平和記念公園から広島競輪場までは平和大通りに出て東に進み、トンネルを抜けた先の段原中央信号を右折したのち
その道をひたすらまっすぐ進むという簡単な経路でたどり着くことができる。

場内は古い施設ながらこまめに改修がなされている感じでなかなかきれいで快適。
オリジナルの締め切り前音楽もなかなか軽快で1レースが始まる頃にはすっかりこの競輪場が気に入ってしまった。

この日のレースは1レースで2枠単特払いの3連単66万が出たのを皮切りに
2レースでは最終バック9番手から空いたコースを群馬の茂原朝納が突っ込んで2車単49080円の3連単特払い。
確かに以前はある程度のタテの脚を持った選手だったが…さすがにこれは群馬県人の私であっても買いにくい。

何度か危うく車券を捨てそうになってしまったが、しっかりとハズレ車券を払い戻し機に差し込んで1枚あたり70円の払戻金を受け取って次のレースを購入。
次のレースでの3着ヒモでの狙い目は神奈川の本間健士だったがレースは見事に本間が3着に飛び込んで
2車単は大本線ながら3連単は4940円の好配当。
東の選手は西に来ると不当に評価が低かったりするから実においしい。
これが遠征競輪の楽しいところでもあると同時にオッズに騙されてはいけないという典型的な例であろう。

サルノコシカケ科マークシートキニュウダイ

新聞を見ると広島競輪の前日の入場者は1794人だったものの売上はたったの2913万円しかなかったのだとか。
これでは弥彦競輪あたりと比べても入場者が1000人以上多いにも関わらず売り上げはそれ以下という状態。
競輪場側ではその状況を打破すべく本場開催時には700円で特別観覧席に入るともれなく専門紙が付いて来るという大サービスまで行っているのだとか。

スタンドからは「1-5一番人気ぞ!」という関東人にしてみると真意を理解するのに時間がかかってしまう西の競輪場独特の掛け声がかかっていたが
よく考えてみるとそれは「あなたは1番人気に支持されているのですからがんばりなさいよ」という
選手への暖かい声援という意味が内包されているのかもしれない。

サービスセンターと称する建物の柱には絵画が掲出されていたが、なぜか設置場所は決まってこの位置。
盗難等を意識したものなのか分からないが、ちょっと異様な掲示場所に思わず首をかしげてしまった。

場内はとてものどかな雰囲気。
番組が終わってしまったこともあってか、さすがに場内にK-ギャルはいなかったが
場内の片隅には中継放送を行うオープンスタジオが用意されていてキャスターの女の人がしゃべっていたり
バックスタンドには芝生席…かと思いきやただの雑草が生えた席が用意されていたりして、おじさんがそこにゴロ寝して専門紙を眺めていたりした。

売店の立ち並ぶ東食堂というエリアに立ち入ると「すじ丼」という見慣れないメニューがあるのに気づいたのでそれを頼んでみる。

「すじはすぐできるけんね」と言いながら手際よく作られて出されたすじ丼(500円)。
一味とポン酢を好みでかけてねと言われたので適当にかけてみたら、その上にのりとねぎをポンと乗せてくれた。
食べてみるとコリコリとした歯ざわりとぷよぷよしたコラーゲン層がなかなかおいしい。

食べ終わった後はサービスセンター2階の食堂も探索。
するとここにもとんちゃん丼というほるもん系とおぼしき聞き慣れない食べ物があったのでそれを食べてみる。

とんちゃん丼には並盛りと大盛りがあったので「大ってどんなもんの大きさなの?」と聞いたところ
おばちゃんはわざわざ大と並のどんぶりを手にとって大きさを説明してくれた。
なのでもちろんここは大・630円を注文。

こちらは細かく切られたほるもんにメンマ・こんにゃくなどが混ぜられていた。
よく見るとセンマイなども混ざっている。
このあたりはこうしたほるもん類が手に入りやすい場所なのだろうか?
どちらも甲乙つけがたい「すじ丼」「とんちゃん丼」という名のほるもん丼を連食してすっかりお腹は一杯になってしまった。

最終レースはバック側の芝生席?から見てみたが、目の前を遮る物がなくなかなか良かった。
天気が悪くなければここをメインの観戦ポイントにしてもいい感じ。
残念ながら大盛況とは言い難い状況が続いているようだが、この競輪場はなかなか雰囲気も良く快適で
もしも私が広島に生まれていたとしても間違いなく競輪を好きになっていただろうと思える場だった。

帰りは広島高速宇品インターまでを南北につなぐ工事中の道を2号線方面へ。
この道や広島高速が整備されればもっと快適に広島競輪場に行けるようになるはずだし
そのうちまた訪れてみたいと思いながら車を再び西へ走らせて行った。

途中、宮島競艇場近くのパチンコ屋に入ってミニョンさんやユジンさんにソッポを向かれて落ち込んだが
気を取り直して道路に掲げられている山陽オートレース場や下関競艇場の看板を見ながら進み
やがてフグの絵が描いてある海底トンネルに吸い込まれて行ったのだった。

= 参考リンク =
・@Nifty デイリーポータルZ 平田食事センターに行ってきた
・広島平和記念資料館公式
・広島競輪場
・中野浩一のKファン