2008年6月23日
さぁ親王牌の大舞台へ!(前橋F1A級決勝より)
前橋競輪場に足繁く通っている客であれば一度は見たことがあるであろう4km団体追抜の群馬チームの迫力ある走り。
全くペースが衰えない鬼気迫る走りからは並々ならぬものを感じたが
それもそのはずで先の全プロ競技会4km団体追抜で他を圧倒して優勝したのが群馬チーム。
客席からではもちろん誰が走っているのかなどということは分からなかったが
その中のメンバーこそが今回のA級決勝で見事に優勝した篠原忍(群馬・91期)その人だったのである。
篠原の来期からの格付けはS級2班。
寛仁親王牌の事実上のトライアルとなっている全プロ競技会の競技で優勝した篠原は
いきなり昇級初戦を地元のG1レース寛仁親王牌で迎えることに。
大学時代の大学対抗1kmタイムトライアル優勝とエリート揃いの91期生の中で在校8位という抜群の実績を引っさげてデビューした篠原は
出だしこそ好調だったものの残念ながらその後は伸び悩み。
真偽の程は定かでないものの客席の側の人間の間では「篠原はすでに競輪を諦めて次の仕事を探しているらしい」
などというあらぬ噂が立つくらい、成績は頭を打ち低迷する日々が続いたこともあった。
しかし、篠原はそのまま腐ることなく見事に立ち直った。
デビュー以来あまりスパッと切れる捲りを打つイメージがなかった篠原だったが、いつしか別人のようにトップスピードが上昇。
捲りでも先行でもどちらでもこなせる強力な自力屋へと変貌を遂げたのである。
今回の前橋F1(A級戦)では
初日は同期の永澤剛(青森・91期)に合わされる苦しい流れも驚異の二の足で永澤を叩きラインで上位独占。
2日目は赤板で前を押さえたのち、そのままパワフルな先行で後続を引き切って2着。
決勝は永澤のペース駆けを強力なBS捲りで粉砕。
直後の親王牌に繋がる力強い走りで見事に地元A級卒業記念レースを優勝で飾るという
トライアルレースとしては最高の結果を残して見せた。
さぁ、次はいよいよ親王牌の大舞台。
一度は伸び悩んだ印象だったが、ようやく持てる潜在能力の一端を生かし表舞台に駒を進めて来た篠原忍のこと。
座右の銘の通り「It is not over!(まだ何も終わっちゃいないぜ!)」の精神で
これに満足することなくさらに上を目指して邁進して行ってくれることだろう。
= 参考リンク =
・全プロ自転車競技会レポ(keirin.jpより)