2008年6月22日

雨の花月園

花月園競輪場の坂下にはわずかながら一日500円で停められる駐車場が用意されている。

この日の到着はまだ1レースの顔見せ前の時間。
もしかしたらまだ競輪場の敷地内にある駐車場に車を停められるかも?と思い競輪場の坂下に向かってみると
そこにはすでに駐車場の入庫待ちの長い列ができていた。

ここで順番待ちをしていたらいつまでも入ることができないため
すぐに離脱して車は花月園に来るといつも停めている生麦駅に近いほうにある駐車場へ。
そこからは岸谷(きしや)という道路の左右でかなり高さが異なる味わいのある街を通り抜けて競輪場に向かうことになる。

この近くには将来的に生麦から国道1号・第三京浜方面につながる道路
横浜環状北線に関連して作られる都市計画道路・岸谷生麦線の建設が進められている。
このあたりは山に阻まれていることもありタテのつながりはともかくとして横につながる道路にしっかりしたものがないため
付近の道路の利便性を向上させためには開通が急がれる重要な道路な訳だが
この岸谷地区は岸谷湧水という湧き水が湧き出ているほどの自然あふれる地域であることや
住宅街に幹線道路が通ることにより騒音・振動・大気汚染被害が発生する可能性が危惧されていることから
道路の建設がかなり進行している現在になっても地域の反対が根強いようで
通りのあちらこちらに反対派が掲げる計画の見直しを訴える看板が掲出されていたりする。

私のようなよそ者からすれば幹線道路が出来てくれたほうが、このあたりに来るための選択肢が増えて便利になる訳だが
現地に住まう人からすればそれは望まないことなのかもしれない。
いずれにせよ、道路の建設を行う際には自然環境や住環境を必要以上に破壊することのないよう
自然や人にやさしい開発を進めて行っていただきたいものである。

しばらく歩くとそこはようやく花月園の坂の下。
そこからはわずか数百メートルの坂を上るためだけにわざわざ設置された登坂送迎バスが設置されているという
激坂(?)を上り続けることになる。

途中からは同じく丘の上にある宇都宮競輪場と同じようにエスカレーターが用意されているため
楽に上がることができるのだが、日頃の運動不足が祟ってすっかり汗まみれになっての入場となってしまった。

無事に車券を購入したあとは4角奥にあるカレーコーナーへ。

カレーを注文するとなぜか店員さんにラーメンのスープだけを無料で出しているのでいりますか?と聞かれてちょっとびっくりする。

出されたものはこれ。
カウンターにはソースが用意されていたが、まさにそれをかけて食べるとおいしく食べられそうな昔ながらのカレーライス。
ここに来ると名物・煮込みライス(もつ煮ライス)を食べたくなるが、これもなかなか昭和の時代の空気を感じさせる逸品。
もっともカレーにソースをかけて食べた時代には当然生まれてもいなかった私が当時の様子を知るはずもないのだが
このカレーはおいしいとかまずいとか言う以前に、そうした歴史の重みが感じられて
想像の上の世界でしかない古き良き時代に思いを馳せるに十分な実に深みのある味だったようにも思う。

着々とレースを消化して行くうちに、急に強い雨が降って来た。
よく考えてみると自分が傘を持っていないことに気付く。

完全な車社会である私の地元では、ほとんどの場所に車で直接乗り付けることができ
もしも雨が降っていたとしても傘などを差す必要もなく大抵の場所で用事を済ませることができるようになっていることから
どうしても「傘を持ち歩く」ということを忘れてしまいがちになるのである。

ひとたび傘を競輪場に持ち込めば、帰る頃に気付いた時には手に持っていたはずの傘をどこかに置き忘れてきてしまっていたり
今回のように途中で雨が降ることを事前に見越して傘を用意して行っても
いざ車を降りる段になると傘を持って降りることを忘れてしまったりする。

仕方がないので帰りは坂の下のコンビニに走り、そこで傘を購入した上で駐車場までの長い道のりを歩くことに。

コンビニを出てすぐの場所にあるバス停の片隅には「神社のおみくじ」を模したような体裁で
競輪の出走表がフェンスにくくりつけられていた。

「おぉ、なかなかシャレたことをする人もいるものだな」
…と思わず変に感心してしまったが、これは明らかにやってはいけない行為。

不要になった出走表等はゴミ箱にきちんと捨てましょう。

= 参考リンク =
・岸谷生麦線
・横浜環状北線
・岸谷線の問題点
・岸谷湧水