2008年7月27日

負けてもいいから積極果敢な熱い走りを見せてくれ!(西武園F1最終日より)

この日は西武園競輪F1の最終日。
輪界のディープインパクト(?)海老根恵太と競輪アーティスト中村浩士から成る千葉ラインに
断然の人気が集まりそうな決勝戦にも関心があったのだが
なんと言っても最大の関心事は初めての試みとなるガールズケイリン「SUMMER VENUS SERIES」の1st Stage。

昨年、いわき平競輪場で行われた全プロ記念競輪のレースの合間にも同様のレースが行われていたが
今回は予選2本と決勝の3個レースを3箇所の競輪場で行うというシリーズ戦。

もちろんレースの形態は競輪ではなく、UCIルールで行われるケイリン競走であるし当然のことながら車券の発売もされない。
しかし集められた選手達は女子自転車競技選手として活躍するバリバリの現役選手ばかりということで
どんなものかと個人的にはものすごく関心があったイベントだったのだが、見事に遅刻してしまい決勝レース(7レース発売中)すら見ることができず。

このシリーズはこのあと松戸・京王閣と転戦して行われるそうだが
こうしたイベントが定期的に開催されるのに併せて、選手の強化合宿なども行われれば
女子自転車競技のレベルの底上げも図れそうで、自転車競技の振興という点からも非常に好ましいことと言えるだろうし
これからも継続して行っていってもらいたいものである。

この日は開催最終日ということで恒例のセキュリティコンパニオンの生演奏ファンファーレによる表彰式も実施。
今回は浴衣祭りということもあってセキュリティコンパニオンはいつもの警備会社の制服ではなく
浴衣を着てお出迎え、お見送りなどを行っていた。

S級戦の決勝は予想通り海老根恵太が断然の人気を集めたが、結局のところ良くも悪くも海老根らしい走りで沈没。
しかし番手の中村浩士はバックストレッチ側のスタンドに陣取った中村浩士応援団・Hプロジェクトの声援を背に
西武園バンクのツボでもある空いた内側のコースをすり抜けて行き2着。
見事に3連単31万の超大穴を演出して見せた。

石丸が後ろに付けたのだから思いっきり駆けて石丸を引っ張るだろうと旧来のファンが期待したであろう松岡貴久(熊本・90期)は
どう見ても最初から狙っていたとしか思えない逃げるフリをしての中団取りから
後ろを限界まで引き付けた上にブロックに行った小林大介のインを突いて差し切るというズル賢いプレーで優勝。
自分の後ろに2人もトップ級選手が付けてくれているにも関わらず自分だけ勝てばそれでいいと言わんばかりの
ケイリン的レースに多くのファンが落胆したであろう残念な結果に終わってしまった。

石丸寛之は本来典型的な捲り屋ではあるものの同県の三宅達也とともにいざとなれば後ろのために死に役も進んで買って出ることができる
今の競輪界においては絶滅危惧種とも言える非常に男気のあるすばらしい選手であるし
よりによってその石丸がこうしたせこい走りのために3着に沈んでしまったことは非常に残念。

私のようなアマノジャクはそんなクソレースでの配当なんかいらねぇ!と
選手の男気ばかりを求めた車券を買って損をするクチなのでこのレースの車券を取れなかったことにかえって満足。

持ち味を存分に生かし切った池崎太郎に中村浩士。
自分だけ勝てればいい松岡にこのレベルの相手であれば力で叩き潰してやろうとも考えず後手を踏み
ついには自分さえも届かない捲りで大敗した海老根恵太。

車券を買う側の人間が気持ちを込めて車券を買えるレースが少なくなってしまった現在の競輪を具現化するようなレースに
本当にガッカリさせられた結末であった。

= 関連リンク =
・ガールズケイリンサマーヴィーナスシリーズファーストステージ(keirin.jp)