2008年8月17日
ミスターキグレ栄光への道。(前橋F1決勝)
圧倒的な強さで連勝を続けるものの3場所連続優勝の特進を前になぜかコケるために一部でキグレ大サーカスと呼ばれていた
92期のエリート組・木暮安由(きぐれ・やすよし=群馬)が
A級チャレンジ特進後、A級1・2班戦を9戦無敗でクリアした後のS級デビュー戦を1・2・1の成績で優勝。
あっけなくS級の壁をクリアして見せた。
新人らしくタテの脚での真っ向勝負と言うよりは、尊敬する稲村成浩の走りを踏襲するような
捌きも含めたどちらかと言うと上手い競走で勝ち上がって来た感のある木暮。
ロングスパートで捲ったにも関わらず鈴木誠(福島・84期)を寄せ付けず完勝したり
番手につけた浅見和人(群馬・63期)を置き去りにしてしまうほどの脚を見れば
強いのだろうということはなんとなく分かっていたものの、いきなりS級で通用するかどうかは疑問が残るところ。
なので初日は別線から車券を買ってみたところ、A級戦で見せていた走りが嘘のような果敢なジャンガマシ。
そのまま後続を引き切って逃げ、最後は番手の川井利晃が
得意の前輪よりも前に頭を突き出しての差し込みで迫ったが及ばず堂々の逃げ切り勝ち。
想像以上のパフォーマンスで観衆を驚かせた。
続く2日目も「本気で木暮君を潰そうと思った」(アカギより)という坂本亮馬(福岡・90期)を打鐘から叩いて先行。
番手の清水敏一が離れ、坂本に番手に入られてしまう絶望的な展開も驚異の粘り腰を見せて僅差の2着。
最後は星島太の差し脚の前に微差屈して連勝は途絶えたが
これを見せられるといよいよS級初出走初優勝も現実味を帯びてくるようになった。
決勝は飯野祐太・坂本亮馬・舘泰守らとの対決。
飯野の落ち着いた組み立ての前に主導権取りは逸したものの、キッチリと中団をキープして
スタンドからの「それ!行ってみろ!」の声と共にBS捲り。
逃げる飯野の番手を回る栗原厚司(静岡・74期)の厳しいプロックをかいくぐって前団を捲り切り
もつれた後続を尻目にぶっちぎりの優勝を決めた。
「下でも逃げてはいないのだから大したことはない」
それは私も思っていたことだが、この3日間の走りは見事としか言いようがないもの。
ゴール後は場内に拍手が起こったが、その拍手は3日間見せた木暮の気風いい仕掛けに対しての賛辞であるはずだし
今後もハンパ自在に走らず、このような気持ちのよいレースをしてくれるのであれば
木暮がひさびさに現れた群馬の大砲としてビッグレースで地元を牽引してくれる日も必ず来るはず。
まるでマジックのようにここぞと言う時に特進を逃していたキグレ大サーカスはこれで終焉。
ここからは栄光の道へ向かって後ろを振り返ることなく突き進んで行って欲しいものである。
=関連リンク=
【ニコニコ動画】【競輪】木暮安由選手特別昇級までの行程
・キグレnewサーカス