2008年9月22日
絶妙のタイミングで仕掛ける優れた勝負勘(岩本俊介・千葉・94期)
前橋F2チャレンジ決勝はここまで8連勝で特別昇班のかかる岩本俊介が断然人気。
今開催も2日間後ろが千切れて裸逃げになってしまう苦しいレースとなったが
番手にはまり込んだ別線の自力型に番手捲りを打たれるどころか直線では逆に突き放す圧倒的な強さを発揮。
決勝では別線が2段駆けというかなり厳しい戦いとなったが
別線ながら地域スジの武田憲祐(神奈川・93期)がラインの後ろにつけてくれたこともあって
打鐘からの踏み合いの流れの中でうまく好位をキープし
最終的には前橋ドームの必殺技とも言えるHSカマシで一気に主導権を握って行った。
逃げても決してワンペースにならず、出切ってから巧みに息を入れながら走る新人離れした上手さを持つ岩本が出切ればもう心配はなし。
スピードの違いで一気に後続を千切ると、後ろとの差は縮まることはなく
花月園で8月に今井裕介に苦杯をなめて以来お預けとなっていたA級2班への特別昇班を見事に決めてみせたのだった。

表彰式ではいつもの通り、不自然なまでに背筋をビシッと伸ばして難しい顔をしながらスピーチをした岩本俊介だったが

観客席の応援団を見つけると自然に笑顔がこぼれた。
正直なところ今日のレースはメンバー的に別線の必死の抵抗が予想できたため
「今日だけは捲りでも仕方ないか…」と思っていたのだが
外見からは想像もできない(?)優れた勝負勘と少々のことに動じない胆力を持って、いつも想像以上のレースを平然とやってのけてしまうのだから
この人のケタ外れな実力と飽くなき探究心には本当に驚いてしまう。
これにより18戦17勝2着1回バック本数18回というすばらしい成績で無事にチャレンジレースを卒業した岩本俊介だが、ここはまだまだ通過点。
これに満足することなく、これからもひたすらに先のことを見据えた競走で見る者を魅了し続けて行って欲しいものである。