2008年9月30日
一同ポカーン(函館F2モーモータクシー杯初日より)
函館F2初日特選は中村敏之輔(北海道・91期)、伊藤太一(山梨・91期)、中川貴徳(栃木・91期)、須藤誠(千葉・92期)の自力4車による細切れ戦。
各ライン2車の構成になる中、中村敏之輔率いる北勢だけが3車の展開となったが
2車でもスピードあるカマシ捲りを武器に戦う須藤誠であれば
タイミングよく仕掛ければ勝負になるだろうと見て私の車券はそこから。
当日私が車券を買っていた千葉県のサテライト市原では
このレースの後にも蒲郡ナイター最終レースという最終決戦が残されていたものの、これが競輪のほうの最後のレース。
サテライト市原に到着するとともに打ち出した函館だったが、結局一度も当たりには恵まれず。
恐らく同じような境遇であろう回りのオジサン達と共にモニターに食い入るように見入り固唾を呑んでレースを見守った。
当日、函館競輪場には滝澤正光氏が登場したそうで
周回中には「須藤としては地元の大先輩である滝澤さんにぜひともいいところを見せたいところでしょう」という実況アナウンサーのコメントも入り
見ているこちらも力が入る中、勝負は打鐘周回へ。

打鐘で上昇した伊藤太一ラインの3番手に乗った7・須藤誠は

一旦前を切ったあとで緩めた伊藤をそのまま交わして先行態勢に入り

最終ホームから一気にドカンと仕掛けて風を切って先行して行った。

須藤の思わぬメイチ先行に番手の佐野哲也(静岡・64期)はそのまま豪快にブッちぎれて第二先行状態。
その光景を目の当たりにした回りのオジサンは一斉に声をあげる。
「あっ!あーっ!」

駆け出しの新人選手のような暴走気味の単騎逃げとなった須藤だが
その先行は全くかからず結局後ろから豪快に巻き返す中村に一気に飲み込まれてしまい没落。
ゴール直前には公営ギャンブル場にありがちな9-3-1!9-3-1!というおじさんによる呪文のような叫びが響き渡ったが
不思議と私の周りにいた名前も知らぬ人達は沈黙したまま全く動かず。
ゴール後リプレイが流れ出した頃、ふと我に返った私が横を振り返ると
隣にいたおじさんたちは一斉に口を開けたまま一同ポカーン。
そこが千葉県のサテライト(場外車券売場)ということで須藤に期待して最終決戦に臨んだ人が多かったということだろうか?
順次我に返ったおじさんたちは互いに顔を見合わせて力なく苦笑いするとおもむろに出口を目指して進んでいった。
須藤のあの走りは一体何だったのか?
普段の須藤の走りからは想像できないような意外なレースぶりに
見ているこちらが思わず頭の中が真っ白になってしまった。
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