2008年10月14日

誰かが動けばその動きに乗った思わぬ選手が飛んで来る(弥彦F1より)

この日は日に日に秋の色が色濃くなり、かなり涼しい気候になってきた越後の国の弥彦競輪場へと出掛けてみた。

今回の弥彦開催は前橋でも場外発売しているため
初日・2日目限定で全選手の逃げ・捲り・追い込み時の最高上がりという
車券を占う上で重要な数値が記載されていて大変重宝している前橋の競輪新聞アカギSPORTSを現場に持参。

バンクが独特の線形を持ち、3・4角ではゴチャつく上に見なし直線距離の数値以上に直線が長く感じられるこのバンクは
主催者自らがドリームバンクとかフェスティバンクと名乗る「夢車券」「お祭り車券」の宝庫。
誰かが2センターあたりで動くとその仕掛けに乗ったとんでもない選手が直線で抜け出して来ることも多々あり
私はそんなレースがあるといつも「物理的に証明できない決着」と冗談で言っていたりもする。

折りしも弥彦競輪では前回の開催からハズレ車券2500円分を一口として
16日に行われるすぴRits of Japanの模擬レースの投票券(今回は2車単)と交換できるキャンペーンを行っているのだが
それに応募するためのハズレ車券が貯まって行く一方。
もっとも、その投票自体が2500円のハズレ車券を一口として応募できるというハードルが低いものであるため
総額30万円の賞金を当選者で山分けするスタイルの今回は配当も非常に安くなっており車券的妙味は限りなくないに等しい。

いっそのことハードルを上げてハズレ車券30000円から50000円ぐらいを一口として
応募するスタイルにしたほうが車券的妙味が少しは増していいのではないかと思ってしまうのだが
客単価も著しく低下している昨今ではなかなかそうした施策も取りづらいのが現状なのだろう。

この日もライン3番手の選手が抜け出す動きを利した4番手の選手が突っ込んで来たり
それとは逆に逃げた選手が後方のもつれを利してまんまと逃げ切ってしまった上に
ヒモに一筋縄では行かない選手が飛び込んで来たりと、いかにも弥彦バンクらしい難しい決着が多数。

弥彦は小額でも思わぬ高配当を掴める可能性を秘めた文字通りのドリームバンクであるし
競輪競走的にもギャンブルとしても非常に楽しいバンク。
利用者の少ない競輪場ゆえに売店が粗末であるなど不都合な面も決して少なくはないのだが
古い施設を新しくできない代わりに職員が開場前に座席をひとつひとつ拭き上げるなど
競輪場としては、お客様をお迎えする最低限の姿勢というものができている部類に入る場であると思うし
思い立ったときにフラッと出掛けて行って少々寂しさすら感じられる場内で競輪をやるのもなかなか楽しい競輪場でもある。

この開催が終わればあと2開催で今年の本場開催が終了して冬篭りに入ってしまう弥彦競輪場で
夢車券が楽しめるのも今年もあともう少しだけ。
これからの季節の弥彦は競輪以外の楽しみもそれなりにあって楽しいはずだし、機会があれば弥彦本場で
「誰かが動けばその動きに乗った思わぬ選手が飛んで来る」
ドリームバンクならではのありえない決着(!?)を体験してみるのも面白いかもしれない。