2008年10月24日
越後路を往く
弥彦の2日目をネット観戦&ネット投票でやっていたところ
普通に買えそうな3着抜けで66万車券を逃してしまいとても悔しかったので
この日は気合いを入れ直すために初日に続いて再度の弥彦現地参戦。
前橋から弥彦までは200km少々の距離があるのだが道が混雑することはほぼないために
弥彦よりも距離的に近い、この日開催中の花月園や平塚などよりも安く短い時間で到着することができるのが魅力でもある。
国道を北上しつつ、ふと前を走る車のほうを見やると練馬ナンバーの車に乗っていたのは中高年数人によるグループ。
これから谷川岳の紅葉でも見に行こうというのであろうか?
後ろの車を見やれば助手席にチャイルドシートを乗せて、寝かせているわが子をいとおしそうに見つめる母親の姿。
それぞれの土地に住む人々がそれぞれに流れる時間の中で過ごす朝。
私は徐々に色付き始めている木々と緩やかに流れる川の流れを眺めながら車を北へ北へと走らせて行った。
月夜野インターから関越自動車道に乗った私はトンネル手前にある谷川岳パーキングエリアで
上下線ともに24時間無料で汲めるようになっている湧き水「谷川岳の六年水」を汲み
それを飲みながら関越トンネルを抜けて新潟県に入る。
トンネルを抜けた先にある土樽パーキングエリアでは折しも本格的な冬の訪れに備えて融雪設備の点検作業中。
去年は弥彦の最終戦に向かう途中、このあたりで降っていた雨に混じって白いものが飛んで来ていた感じだったし
道路脇から噴き出すスプリンクラーの水が降りしきる雪を溶かす日はもうすぐそこまで来ているのかもしれない。

途中の越後川口では、あの中越地震から3年が経ち町の復興もだいぶ進んだことから
今月を「震災復興 おかげ様感謝月間」と銘打って、感謝の気持ちを書き記した黄色い旗を掲げる「フラッグ大作戦」というものが展開されており
道路沿いの多くの民家にも感謝の気持ちを込めた黄色い旗が掲げられていた。

その後は長岡から与板(現・長岡市与板町)に入り、道路沿いにある有名な(?)謎の「こんと」の看板を横目に見つつ信濃川沿いへ。
寺泊方面に抜けるこのあたりの川沿いの道は、晴れた日の夕方などには非常に美しい夕映えも楽しめるすばらしい景観を持つエリア。

この道路脇にはこのように湾曲して今にも落ちてしまいそうな古い橋などもそのまま残されており
古き良き時代の日本の原風景のような景色をほのかに感じることができるほか

川を越えた対岸の中之島エリアに行けば独特のポンプ小屋が立ち並ぶ風景も見ることができる。

またそこに至るまでの道路は中途半端な車幅制限がされていて自己責任を尊重する道路になっているほか

近くには「たぬき注意」の看板が立つなど

寺泊港にある「転落注意」の標識級のお笑い看板ネタも豊富であったりもするのでなかなか侮れない場所となっている。
残念ながら写真に収めることはできなかったのだが、沿道には他にも秋の草花が咲き誇る中で
たわわに実った柿の木を有する旧家など通過するだけではもったいないような
絵になる光景が多数目に飛び込んで来て思わず本来の目的を忘れてしまいそうな感じ。
そんなこんなで途中で散々寄り道したこともあって競輪場に到着した時にはすでに6レースの発走時間。
せっかく本場開催を行っている場に参戦するというのにこのような心構えでは勝てるものも勝てるはずはないが
入り口で購入した専門紙・新潟スポーツ(550円)を開きながら
神社の境内に位置する荘厳な杉林の中に響き渡る打鐘の音を聞きつつ入場して行くことにした。

降り続く雨は時間の経過と共にその激しさを増して行き
併売のための時間調整のためなのか…はたまた寒さ対策・日没対策のためなのか
15時34分発走と異様に早められた決勝戦の発走時間を迎える頃には「嫌がらせか?」と思えてくるほどの強い風雨が吹き荒れる始末。
すべてが終わり、冷たい雨が降り続くなか夢破れて意気消沈しつつ帰る私を
ラーメンの激戦区・小出「ちんちん亭」のスペシャル感こそないもののシンプルかつよく麺にスープが絡み付いているホッとするような味のラーメンと

シンプルな作りながら無色透明でほのかな硫黄臭ととろみのある源泉掛け流しのお湯がやさしく体を包んでくれる
越後湯沢温泉の山の湯が暖かく迎えてくれた。
ラーメン中盛り750円(普通盛りは600円)。
公衆浴場入浴料400円。
敗者の懐にも実にやさしい懐の広い越後路は
冬場は豪雪地帯となるこのあたりに住む人の心だけでなく行き交う人の身と心までも安らかにしてくれる
そんなホッとするような場所でもあるのだ。