2008年11月 3日
緩やかに時間が流れる平和都市競輪場(未踏の競輪場を巡る旅 Stage2 広島競輪場)
よかわのサテライトを出た後は姫路へ抜けて夕方の混雑を避けるために山陽姫路東から山陽自動車道へ。
姫路に至るまでの沿道ではところどころで日本酒に使われる山田錦の栽培が行われていて
灘(神戸)の酒「剣菱」の契約田にはその旨を明示するのぼりが立てられていた。
この日はまず備前まで高速に乗って行き、岡山市で宿を取ろうと考えていたので
途中の龍野西SAで携帯電話を使って空きのある宿を探してみたところ
疲れからかなんとそのまま寝落ちしてしまい気がついてみればすでに時間は午前1時すぎ。
仕方がないので予定を変更してそのまま出口が岡山・倉敷近郊の国道2号線沿いにある瀬戸中央道の早島インターまで高速に乗って行き
岡山で宿泊することもなく、そのまま深夜の国道2号線をひた走り広島を目指して進んで行くことにした。

広島に到着したあとはまず朝の平和記念公園を訪れて祈りを捧げたあとで
競輪場のある宇品に行き街や海辺のほうを散歩してみる。

一応この日はG2の決勝の日であるし駐車場に車が入れられないと困るので
その後は早めに広島競輪場の駐車場に車を入れ近隣のスーパーで買って来た食べ物を食べながら車内で新聞を読んで待機していたのだが
やがて聞こえてきたのはなんと救急車の音。
この時間で救急車と言うと思い出されるのはかつて宿舎で風邪を悪化させたことにより肺炎になり
一歩間違えば死んでもおかしくないという状況に陥って急遽当日欠場することになってしまったという小嶋敬二の一件。
「病気か?ケガか?」
最近は大きな事故もあったことだし、いずれにしろ心の中で大事に至らないことを願ったが
その時の救急車はのちに大きな問題を引き起こすことになる。

しかし当然のことながらその時の私はそんなことを知る由もないまま
入口で西日本独特のメインレースではなく1レースが一面トップになっている専門紙を購入して場内へ。

山崎芳仁・佐藤友和・ハルトモの名前の上に書かれた「お帰りマーク」が実に笑える。

古い施設ながらもこまめに手が入れられていてきれいな仕上がりになっている場内は相変わらず快適。
広島名物・赤白の派手なゴール板や売場の壁に設置された「おひとりさま専用マークシート記入台」は相変わらず健在。
軽快な締め切り前の音楽とともに緩やかに時間は流れて行った。

ふるさとダービー広島の期間中は復活した「中野浩一のKファン」のKギャルが場内イベントやバンク内の旗振りとして登場。
長年の活動が実を結んで中国地方のファンにはその名も知れ渡っているKギャルのブースの前には常に多くの人が集まっていた。
しかし、アシスタントにKギャルのふたりを迎えた場内の予想会では思いもしないことが語られることになる。
「永井清史当日欠場」
永井目標から有利にレースを進められると見られていた山口幸二は特別選手紹介で
「ヤケクソで頑張ります!」と連呼して笑いを集めていたが笑えないのは前売りで車券を買った客のほう。
永井が直接的に絡んでいる車番連勝式の車券を買った人は払い戻しをしてもらえたが
永井という馬を使えるはずだった山口幸二を絡みの車券を中心に買った人にはなんの救済措置もなかったばかりか
枠で直接的に永井の車券を買った人に対しても永井が欠場でいなくなったにも関わらずなんの救済措置もないという悲劇。
現行のルールでは選手紹介に選手が出てきたあとで
突発的なケガや病気など何らかのトラブルがあって公正な競走が実施できなくなった場合
競走は中止となり購入された車券はすべて払い戻されることになっているが
今回のものは昼ごろになってからの当日欠場ということでレースは通常通り永井欠車のまま競走は実施。
結局、競走の中止や永井が絡んでいない車券の払い戻しなどは一切行われなかった。
競輪は競馬のようにヨーイドンで競走する「かけっこ」のようなレース形態ではなく
ラインという名のチームによる連携が織り成す団体競技。
そのメンバーが当日欠場でひとりいなくなったとすればレースの展開は競馬の比ではないほどガラッと違ったものになってしまう。
現行の競輪でははっきりした並びが分からなければ精度の高い予想は絶対にできないと言っていいほどに
ラインの並びというものは重要なものとなっている。
それなのに永井を使えるはずだった山口幸二絡みの車券や永井本人が絡むはずだった枠番の車券が
一切払い戻されることがないというのは競輪の胴元が競輪というものを全く理解できていない証拠でもある。
仕事に行く前に早朝前売りで自信を持って山口幸二アタマの車券を買った人は
その結果を知ってどう感じたことだろうか?
ビッグレースには必要以上にお金がかかることもあり
たったひとりのために中止順延をするなどということは業界的にはあり得ないことなのかもしれないが
前日前売りや早朝前売りで車券を買った人などの永井欠場を知らずに車券を買った人からすれば
こんなものは詐欺のようなものである。
前売りで車券は買わない私には金銭的被害は一切なかったのだが
そんなことを考えてしまうと緩やかに流れていた時間も一変して競輪客としては腹が立ってしまうだけ。
この日はポン酢の味と歯ごたえが印象的な名物すじ丼の味もいまひとつ楽しめず
永井の当日欠場と一連の流れを知った時点ですべては終了。
車券のことなどどうでもなくなってしまったことは言うまでもない。
= 関連ログ =
2008.05.30 競輪のある街へ 平和都市にある平和な競輪場(広島競輪場)