2008年12月19日
場内健全化への動き加速?
競艇をメインとして公営競技全般を見渡す人気サイト「車で旅打ち」のブログ版
車で旅打ちblogの12月19日付記事「競艇写真にハマってみる」によると
あの競輪のメッカとして名高い川崎競輪場が「専属の警備員付き」という条件ながら場内での写真撮影を許可したとのこと。
先日、私はたまたま川崎競輪の胴元である川崎市に「場内の写真をサイトに掲載することに関して問題があるのかどうか?」を問い合わせていたのだが
川崎市経済労働局公営事業部より戻って来た返答は
「川崎競輪場の施設自体でしたら特に問題はありません。ただし、個人・個人所有物等が写っている場合は
肖像権、プライバシー等の問題もあるかもしれません。」(メールより抜粋)とのことで特別な問題はないとの判断だった。
ひとまず私は競輪業界の人間ではないし川崎競輪場に撮影許可を取って入場したことはただの一度もないのだが
2007年夏のすぴRitsエキシビジョンレースの時や今年の南関東プロ自転車競技会に
場内で一眼デジカメを使って撮影をしていても警備員等から注意を受けたことはただの一度もなかったし
競輪開催時にもサイト用のメモ程度に場内の様子を携帯電話のカメラを使って数枚撮影したものをサイトに掲載したことがあったが
その時も競走等に支障のあるものではなかったためか警備から警告を受けたことは一度もなかった。
また川崎競輪場では昨年「川崎競輪場バックヤードツアー」なるイベントが行われていて
そのツアーの参加者には場内での写真撮影が許可されていたとのこと。
競輪場の中には奈良競輪場のように場内での写真撮影を禁止する規定がない競輪場もあるが
大多数の場で場内撮影が禁止されている中、川崎競輪場は場内健全化のために一歩進んだ競輪場と言っても過言ではないだろう。
昨年、私が別府競輪場を訪れた際にカメラを持った方が場内で競走を撮影していて警備員に制止された時
私は「ではどうすれば一般人が競輪場内で写真撮影してもよいという許可をもらえるのか?」ということについて
別府競輪場の警備の方に詳しく話を聞いたことがある。
その時のログは別途参照していただくこととしてそこで話の要点をまとめておくと
場内での写真撮影を禁止しているのは選手の中にはいろいろな人がいてファンサービスのためになればいいと
写真を撮ってもよいという方もいらっしゃるのだが、中にはそれは困ると嫌がる選手の方もいることから
選手の肖像権の保護の観点から写真撮影はお断りさせていただいておりますとのこと。
また、民間人が撮影許可を申請するにはどうしたらよいのか?を聞いてみたところ
競輪は珍しいので観光客の方、特に外国人の方などが写真撮影をしたいと申請を出されたこともあったのですが
未だにその申請が通ったことはないことからプレス以外の申請は残念ながらまず通ることはないと考えていただきたいとの回答だった。
昨年より業界初の「すぴRits写真コンテスト」というものを通年開催して
場内の写真撮影についての規制を緩和した弥彦競輪場も競走時については撮影禁止。
競走や選手の撮影許可が下りるのにはまだまだ時間はかかりそうだが
近年G1開催などのビッグレースを実施している場では客席からコンパクトデジカメやら携帯カメラで写真を撮る行為や
開催終了後に選手の出待ちをして記念撮影をお願いしたりする行為に対しては実に寛容な対応を見せているところをみると
もしかするとこれらの規制が緩和されるのも時間の問題と見ていいのかもしれない。
当サイトを閲覧してくださっている方の中には当サイトに時々掲載される
「競輪場内外にあるおもしろいモノや看板・張り紙」などを楽しみにしてくださっている方も決して少なくないようだが
そのようなものをお客さんから投稿してもらおうという企画を一宮競輪場が実施していたり(写メで激写というコーナー)と
ボチボチそんな楽しみも理解してくれる競輪場も現れているようで何より。
最近、西武園競輪場のセキュリティコンパニオンのイベント等を撮影した際には
「お客様のプライバシーを守るため(ネットに上げる際には)お客さんの姿が写真に写り込まないように留意して撮影していただきたい」
との注意を受けた上でそれを遵守してサイト用の写真撮影を行ったが
そのあたりのルールさえ守られていれば競輪場が競馬場のようなアミューズメントスペースとなれる日も決して遠くないはずである。
競輪に興味を持ってくれた人を競輪場に連れて行けば、まずは競輪選手に自身に興味が行くと思うのだが
その選手を携帯電話のカメラ程度であっても撮影すれば「すぐにやめてくれ」と止めに入られ
それならば競輪場に初めて行った記念にバンクの様子でも携帯カメラに収めておこうと思えば「それもダメだ」と止められる。
今年の夏にデビューした94期生のデビュー戦を観戦に行った時には
確定板をバックに新人選手の応援団(恐らく親戚一同)が笑顔で記念撮影しているというシーンを見かけたがあるが
一度も競輪というものをやったことがない仲間同士で試しに競輪に行って、同じように記念に場内で記念撮影をしてみたら
警備員にこっぴどく文句を言われたなんてことになれば、その人たちはもう二度と競輪場になど行くことはなくなってしまうことだろう。
実際に私自身が知り合いの選手の応援のために普段競輪場に行ったこともない人たちを引き連れて競輪場に行ったところ
普段の姿とは違う「戦う男の姿」を携帯カメラでもいいから撮りたいと携帯電話をかざしたところ警備員にこっぴどく文句を言われ
更には応援に行った選手にレース後飛んだ心無い野次に「どうしてそんなことを言うの?」とみんなで泣き出す始末。
「競輪場にいる人は聞いてもいないことを勝手にしつこく話し掛けて来る人も多いし
あんな物騒なところに行くくらいならテレビかネットで見ていたほうがよっぽどマシ」と
それ以来、二度と競輪場には行ってくれなくなってしまった。
そんな閉鎖された空間の中で競輪の楽しさに触れられて夢中になれるのは
本当にごくごく一部の幸運な人たちだけであろう。
楽しくてワクワクしてお金が儲かることもあれば、財産を失うこともあり人生に彩を与えてくれるもの。
それが競輪。
一部の幸運な人達だけが夢中になっているだけでは勿体無いものなのに
こうした施策は確実に競輪場にフラリと流れ込んできた普通の人の自然な新規参入を阻害する。
まだまだこれらの動きを見せている場はごくごく一部に過ぎないが
競馬場にできることが競輪場にできないはずはないし
これから場内撮影禁止の撤廃に始まる様々な場内健全化への動きが高まってくれることを
いち競輪ファンとしては切に願いたいものである。