2008年12月22日
これだけは見たくなかった

ついに見たくもないものを目にする機会がやってきてしまった。
競輪を覚えたてだった頃の私がより一層競輪にのめり込むきっかけとなったのはまさにアカギがあったからこそ。
私に競輪なんて余計なもんを教えてくれた元同僚の爺さんはアオケイ信者で
アカギが面白いなんて言ったら最初は散々バカにされたもんだが
私が加速度的に競輪の知識を増して行き、爺さんにアカギの魅力を説いて行くに連れて
いつしか爺さんの手にもアカギが握られているのを目にするようになったものだった。
時は過ぎてその爺さんも前橋バンクでアウト競りから競り負けて飛ばされた選手のように
いつの間にやら空の彼方に勝手にいなくなってしまったが
前橋ドームバンクの片隅に陣取る私の手にはいつも変わらずこの新聞があった。
この新聞にはいつだって競輪への興味関心をそそる記事とコメントに笑える見出し、それに勝つためのデータが豊富に揃っていた。
確かに開催3日目以降は成績欄の犠牲になって各選手の戦法別最高上がりタイムの表示が割愛されてしまったり
記念競輪以上では自力取材した開催とそうでない開催のコメントの密度が天と地ほどの差があったりもしたのは事実だし
コンビニでアカギを手にとってピラッと一枚紙をめくったところに「勝因・敗因 検車場ウォッチング」のコーナーがない開催では
見なかったふりをして買わずに一度手に取った新聞をスタンドにひっこめたこともあったものさ。
推奨選手!のコーナーに名前が挙がっていても
そこにはその本人とはほとんど関係のないことが書いてあったりするのはまさにアカギ流。
それがあるからこそ競輪がより楽しいものになったし、いろいろな選手に注目できる視野も広がっていった。
この新聞と出会わなければここまで競輪に夢中になることはまずなかったことだろう。
熊本のコンドル出版のホームページに赤城休刊のことが書かれた時
そんなことは知りたくもないのにわざわざそれを私に教えてくれた人もいた。
それが事実であれば来年から一体何を楽しみに競輪をやったらいいのか分からないじゃないか。
最近はできればこのまま続いて行って欲しいという僅かな希望を心に秘めながら
アカギを買ったあと紙面全体を見回してこのような告知が載っていないことを確認するとホッとしたものだった。
しかし、残念なことについにその時が来てしまった。
残念ながらこれに取って代わる競輪メディアなど日本全国を見渡したとしてもどこにも存在するはずもない。
私の中ではこれからどんどん競輪がつまらないものになっていくのは間違いなくただただ残念な気持ちで一杯だ。