2009年1月24日

がんばれおじさん!行け行けおじさん!(川崎競輪F2名人戦)


今回の小倉競輪祭開催期間中、唯一の同時進行裏開催となった川崎F2は
ベテラン選手を寄せ集めた企画レース「名人戦」。

繰り広げられたレースはカマシ捲り全盛の現代競輪とは全く異なる先行争い・番手競り上等のまさに男の競輪。

3車並走がもつれての落車もあれば、珍しい「押し合い」による双方失格の裁定も下ったほか
ベテランの捲り一閃、そして弱い選手が敢えて余計なことをしない男の美学。
更には45歳古見浩一郎の強地脚先行の前に上でも一発あった手嶋靖が全くその差を詰められないなど
競輪の持つ魅力が凝縮されたようなレースが展開され
同時進行していた競輪祭の様子が全く気にならないほどレースに熱狂することができた。

かつての競輪にはアサイチから50歳近い先行屋同士の叩き合いや番手勝負。
それに40代の自力屋が20歳の新人を軽々と捲るような
素人目には信じられないような驚きが一杯の刺激的な競走が満載だった。

「なんでこんなオッサンが若いのに勝てるんだ?」
競輪がもしも若い選手が普通に勝つような単純な競技であったならば私は間違いなく競輪にハマることはなかっただろう。
「もっと競輪を知りたい」
私が自然にそう思って競輪にのめり込んで行ったのはまさにそこが原点。

この開催で見せたベテラン選手の心意気はまさにその時代の競輪を思わせるもので
久しぶりに胸が熱くなり、心が洗われた気がした。

やはり競輪は人間が走るからこそ競輪なのであり、選手も戦っているからこそ客も熱くなれる。
時代は流れてもベテラン選手の体の中には競輪選手としての熱い魂が脈々と生き続けていたのである。