2009年2月18日

人生日々是勉強也(伊東競輪F1最終日より)

伊東競輪F1最終日11レース。
専門紙とにらめっこしていた私はこのレースのコメントを見て思わず笑ってしまった。

このレースは赤井・松山の自力2車に対して浮き駒の佐久間がハコ基本になんでもやるというレース。
赤井学(千葉・77期)-篠田宗克(千葉・65期)-海野晃(静岡・58期)
松山勝久(福井・73期)-島野浩司(愛知・62期)-大庭正紀(富山・70期)
佐久間仙行(東京・62期)-小林正治(東京・77期)-水島洋一(群馬・53期)

しかし松山が逃げた場合、番手を回るのは同期の島野。
「そこは邪魔できないし…」(アオケイより)と佐久間のコメントの歯切れも実に良くない。

そんな場面になれば飛び道具(捲り)を秘めているとは言えプチ自力の佐久間よりは
後輩で数年前まで普通に逃げていた小林正治のほうが「俺が前でやります」と前を回って活路を見出すのが自然な流れなのであろうが
あろうことか小林のコメントは「佐久間さんの後ろで勉強させてもらいます」(アオケイより)と来たもんだ。

レースはハコをやれないイン待ちの佐久間の弱みにつけこんで打鐘で松山が発進。
その上を猛然と赤井がカマすと、それを離れ気味に追走していた篠田ムネカツを佐久間が牽制。
篠田は離れ赤井は単騎カマシで松山を叩いて先頭で風を切る。

赤井に離れた篠田はBSで自力捲りに匹敵する必死の追い上げを見せ
赤井を離れて追い掛ける松山にアウトから絡みに行くも、松山に捌かれてそこまで。
結局カマシ気味の捲りで発進した赤井はそのまま押し切って1着。2着には篠田の抵抗を振り払って赤井を追った松山。
3着には3角から自力に転じて捲り追い込んだ佐久間が入った。

勉強熱心な小林正治は佐久間に続いての4着。
本当は自分からラインの先頭に立って、できる限りの総力戦を展開したほうがよっぽど勉強になると思うのだが…。

「お前が前でやれよ」
「いやいや先輩のほうが点数上位ですから後ろで勉強させていただきますよ」

ここでそんなやり取りが行われたかどうかは定かでないが「後ろで勉強させていただく」とはもっともな意見のようでいて
実際には実に体(てい)の良い逃げ口上だなと感心した次第。

競輪選手は日々勉強の毎日。
大きな怪我から立ち直り活躍を続ける佐久間の走りを後ろから見て勉強した小林正春が
今後そのスキルを生かした競走を見せてくれることに期待しよう。