2009年2月 4日
ゲージュツの森(取手競輪F2より)
この日の取手競輪場は併売なしの自場F2開催のみの発売。
平日ということもあるのだろうが3レース発売中の到着なのに駐車場はガラ空きという状況。
場内に入っても喧騒感は一切感じられず売店の人の声ばかりがこだましている。
取手と言えば関東屈指の戦後のヤミ市チックな喧騒感を残す場と認識していたが、こんな様子では他人事ながら売り上げのほうが心配になってしまう。

お正月の開催では正面入り口に鎮座していた芸術作品の牛はバンク内に移動していたが
場内にはこのような造形物や壁画などのゲージュツ作品が多数展示。
今回はF2開催ではあるもののどこぞのお偉いさんが作出したらしい新イメージキャラの着ぐるみは闊歩していて
たまたま場内を訪れていた外国人観光客とおぼしき集団は着ぐるみに抱きついたり写真を撮ったりしてかなり喜んでいた様子だった。

時代とともに容姿をモデルチェンジしながら取手競輪のマスコットとして活躍してきた「りんたろう」は
新しいイメージキャラのバックボーンストーリー中では砦の森の伝説のレーサーということに仕立て上げられてしまい
場内に設置されている像を除いてはこのように閉鎖された窓口のあるスタンドの片隅などにその姿が見られるのみ。
数年前に登場した「銀りんたろう」に至っては…ほとんどその姿も見ることはできず非常にレアな存在になってしまっている。

閉鎖された穴場には昔のアオケイの切れ端が。
私が到着してすぐのレースには有名な超有名競輪選手・内田真澄山が登場。
スタートでポンと飛び出すと周回中は相変わらずスタンドのほうをキョロキョロ。
中野浩一がどうとか小嶋敬二がどうとか言うレベルを超越した太股にとなりのおじさんの話題も沸騰。
遠くのほうからは「内田痩せろ!」なんて失礼な野次も飛んでいたが、この選手は東のA級戦きっての個性派選手。
失礼な野次を飛ばすくらいならば「ますみやまー」という声援を送ろう。
レースは位置こそ取ったもののそこから置石のように全く車が出ずに終了。
前がバタバタと垂れたこともあって流れ込みながらそれでも4着に入線したのだから立派なものだ。
怪我による休みや不振もあっての状況なので今はこれで仕方がないが
近いうちに復調していただいて、また連対した時の「どんなもんだい!」と言わんばかりの自信を持った表情を見てみたいものである。
クセのないナチュラルバンクに味のある場内。
そしてバンクと客席の近さから来るライヴ感。
冷たい風が吹き抜ける冬場は寒くてかなわないが…
なかなか味のある取手競輪場は個人的に結構好きな場のひとつである。
= 関連リンク =
・砦の森のバンク