2009年2月13日

高松・東西王座初日に行ってみた

この日は東西王座戦の行われている高松競輪場へ。

競輪場入りする前には当然のように朝からうどん。

(坂出「がもう」のうどん)
10時過ぎに競輪場に到着すると決して広いとは言えない高松競輪場の駐車場はまだガラ空き。
場内に入ると入場口には今回の目玉(?)でもある「バ輪タインガール」の姿も。

普段から高松競輪場の入場口には出走表を手渡ししてくれるおねえさん達がいらっしゃるのだが
入場口の奥にはそのおねえさん達ともまた違う特別なコスチュームに身を包んだとってもきれいなおねえさんがひとり立っていて
次から次へとやってくる入場者に渡し損ねることのないよう、時には入場していったお客さんを走って追い掛けてまでして
チータカ(動物のチーター+高松のタカ)という高松競輪のイメージキャラの絵が入ったゴーフレットチョコを手渡していた。

そんな慌しい状況であっても品物を手渡す際にはしっかり両手を添えて笑顔で手渡していたそのおねえさん。
前回、高松を訪れた際にも出走表渡しのロリカワおねえさんがなんだか不思議と気になってしまったのだが
ここ高松競輪場は私の中ではいつも入り口にいるおねえさんが印象に残る競輪場でもある。

入場口で配られていたカイロに貼り付けられていたのは西の競輪場では割と多い印象のあるラッキーカード。
この日の当選番号は7と8で見事当選したのでガラポン抽選会に参加してみたところ
右翼団体のようなロゴが印象的な競輪60年記念オリジナルキャップが見事当選したので「いりません」とお返しさせていただきましたとさ。

高松競輪場と言えば印象に残るのがこのグラフィカルなモニター。
自動券売機にも同様の壁紙が使われていて、ギャンブル場ではおおよそ聞き慣れない音と共に券が発券される。

金網越しにはこのような命令口調の警告が掲示されていたが
1角側の高い位置の金網に張り付いていた女性ファンがいたくらいにうるさいことを言われることはないらしい。
金網・手すりの手前にあるコンクリート部分に足を乗せただけでいちいち文句を言われる
日本一うるさい競輪場である静岡競輪場と比べると大きな違いである。

競輪開催日以外も利用できるらしい場内にある子供向けアミューズメントスペースには
「おもしろ自転車大集合」「ふわふわドーム」という最近の競輪場イベントの定番コーナーがオープンしていたが
この日は平日ということもあってか終始開店休業状態だった。

前座のS級シリーズでは要所要所で車券的にお世話になっている吉川悟(大阪・79期)の捲りが炸裂したり
「自分だけ届く捲りばかりじゃ後ろに誰も付いてくれなくなるぞ」と同期に指摘されて先行選手にモデルチェンジしたという大西祐が
地元の御大・児玉広志を引き連れてカマシ発進…かと思いきや中団を取っての捲り。

最終2センターで捲った大西が南修二に大きく外に持って行かれたついでに前輪も持って行かれてしまった児玉は落車。
いかにもヘルメットを強打しましたという音を立てての落車だったため
周りの人も児玉の容態を固唾を呑んで見守っていたが幸運にも体は大丈夫であった様子。

かつて発走前に金網越しに飛んだヤジに怒り暴言を吐きながら金網を蹴った罪で
高松競輪場への斡旋が停止されていた都合で久々の地元バンクでの出走となったという児玉広志。
昨年10月の西武園初日に後方のまま全く車が出ず9着即お帰りとなってしまった時には正直どうかと思ったが
最終バックで見せた全盛期を思わせる独特の前傾姿勢のフォームは圧巻であっただけに
ここでの落車は大きなケガがなかったとは言え非常に残念な結果だった。

今回はひさびさの高松出走ということで私が個人的に心配していたのは
そのトラブル発生時にヤジを飛ばした人物がまた同様のヤジを飛ばさないかどうかということ。

競輪場でのヤジの対象はひどい場合、選手の家族や親類にまで及ぶことがある。
あまりにもひどいヤジを飛ばす者などがいた場合は到底、公正なレースが行えるとは思えないし
トラブルを起こした選手を処罰する以前にそうしたトラブルの元を作った客も当然排除されてしかるべきであろう。

自分がぶざまなレースをしたことが元で客に文句を言われたことに対して怒るような選手であれば
即座に競輪選手を辞めてくれたほうが世のため人のためになると思うが
走る前から人格否定されてしまうようなことを近くでブツブツ言われ続けていたのでは
走る選手も車券を買った人間もたまったものではない。

今回の児玉の落車の際も私の近くにいた客が平気で「そのまま死ね!」とヤジを飛ばしていた。
悪いのはどう考えても斜行した南なのに…この人は一体今のレースのどこを見ていたんだろうと呆れてしまう。

6レースは海老根恵太・石橋慎太郎・平原康多の対戦。
海老根対カマシ屋二人という私が思うに海老根が最も飛びやすいパターンの組み合わせだったし
現在の石橋の状態にも疑問符が付くためにこのレースは見。
外出券をもらって競輪場の外へ昼ごはんを食べに行ってみることにした。

近くにある風俗街を横目に見ながらたどり着いたのは地元で獲れた魚を食べさせてくれるという店。
刺身定食など通常の昼定食が650円というなかなか良心的な価格の店だったが
「普段はこんなことはない」というこの日は残念ながらほとんどの定食が売り切れてしまったとのこと。
仕方がないのでいけすに泳いでいた魚を捌いていただいて定食にしていただくことにした。

競輪場に戻って結果を見てみるとなんと6レースの勝者は海老根恵太。
海老根が誰かを出して中団を取ったとしてもその上をカマされたり、外を被されたりしたらお終いだし
海老根が着を拾うには意を決して逃げるしかないのか?と思っていたのだが
流しながらの先行も海老根が引き出した石橋が早めに引いてくれたこともあって絶好の展開。

地味ながら道中で二度に渡って平原に絡んだ武井大介のアシストもあって海老根は中団から捲って快勝というレースだったが
2着は平原を捨てて海老根の番手に切り込んだ幸田。
こんなのは到底買えないし車券的には見で正解も見る分には楽しめるレースだった。

8レースは出渋る新田祐大・新田康仁の仕掛けを前で待つ小橋正義と兵藤一也という展開。
その流れの中、意を決して逃げたのはなんと兵藤一也だった。

最後には結局新田祐大に捲られたものの2着に食い込んだのは兵藤の先行を利した阿部康雄。
自力時代の兵藤と言えば小林大介を引き出して記念優勝をプレゼントした平塚記念がまず思い出されるが
ダッシュ戦になってしまってはまず飛びつくこともできないだろうし
自分の後ろに付けてくれてくれる人がいる以上、この展開ではこうするのが最善の方法であっただろう。

続く9レースは北津留翼-荒井崇博-紫原政文ラインと吉田敏洋-小嶋敬二-加藤慎平ラインという2段駆け含みのライン同士の対決。
そんな事前に予想された構図を見事に打ち破って見せたのは第3ラインと目されていた三宅達也-小倉竜二の地元ラインだった。

打鐘で北津留ラインが出切ると三宅は中団のアウトで吉田を抑えた上で一気のカマシで北津留を叩く。
最終バックで強地脚を生かして吉田が捲り上げると三宅の番手を回ったオグリューが強烈なブロック。
小倉がブロックに行った留守を荒井が突っ込むと帰ってきた小倉は荒井を内に押し込んで始末。
最後は小倉の後ろに潜り込んで脚を貯めた加藤慎平が突き抜けたが2着は三宅で3着は小倉。
ベストの仕掛けとラインの結束で見事上位に食い込んで大穴の片棒を担いだ。

この日は一睡もせずに夜通し車を運転して来たので、このあたりで撤収。
帰りには骨付鳥で有名な一鶴の骨付鳥をテイクアウトで持ち帰ってホテルで飲んだくれることにした。

かなり酔いが回ったところでホテルの階下に用意されているパソコンで
事前にネット投票で車券は買っておいたもののレースは見なかった10・11レースのダイジェストを見ていたところ
後ろで話をしている数人の集団の話から漏れ聞こえてきた言葉はやけに聞き覚えのある言葉ばかり。
「検車場の…」「3日制は…」
話の内容から察するにどうやらその集団は競輪新聞の記者の集まりだったらしい。

これまでは次の場所に移動するのが忙しくてなかなか高松で酒を飲む機会に恵まれなかったのだが今回はゆっくり。
スバイシーな骨付鳥とビールはとても良く合うし、上がりは数少ない夜うどん屋さんに出掛けて行きカレーうどんで締め。
こうして高松での夜は更けて行った。