2009年2月18日
結果よりも過程。今よりも未来を見据えて。(伊東競輪F1前橋場外より)
東西王座戦の場外発売の際には確かにいつもの締切り60秒前カウントダウンが始まる前に
カウントダウン制導入以前に使われていた締切り1分前…と言いつつも実は余裕で1分以上流れていたという
締切り1分前音楽が流れたあとカウントダウンが始まっていた前橋競輪場。
しかしなぜかその翌日から始まった伊東競輪F1場外ではこれまで通りの流れに戻ってしまっていた。
もしかしたら私が東西王座場外の際に耳にしたものは単なる放送事故だったのだろうか?
締切り1分前と言いつつも1分以上流れていた旧締切り1分前音楽は一見ただのループ音楽に聞こえるのだが
前橋競輪場に行き慣れた人にとってはあと数秒で締切りのベルが鳴る…などの一定のリズムが自然と体に染み付いてしまっていて
そのリズムの名残が残された締切り1分前音楽→カウントダウンへの移行はこれまで体に染み付いたリズムを生かすことができて
これは実にすばらしいアイデアだと思ったのだが…それがすぐに廃止されてしまったのは全く持って残念と言うしかない。
これまでの締切り一分前は一分前と言いつつも実際には一分以上前であったことから
以前のペースで動いていたのでは今となっては絶対に間に合わないため
前橋競輪場に行き慣れた客であればあるほどに今のリズムは非常に忙しく感じるのである。
実況の人が伊藤之人(東京)のことを「いとうの人と書いていとうゆきひと」と何度も言っていたのが印象的なこの開催は
平日であることに加えて、これを前橋で売っているということを知っている人が少なかったためなのか
場内は閑散としていて普通に締切りカウントダウンを実施しても締切り直前になってもほとんど混雑した様子は見当たらず。
グレードレースの時や本場開催・場外時の終盤のレースの締切り時には発売時間の間隔も十分にあることから
こちらもほとんど混乱は見られないのだが、発売時間の間隔が短い前半レースなどはなかなか大変。
特に騒がしい場所が嫌いで静かな場所(車券売場から離れた場所)にいることが多い私などは
動作が鈍く移動時間も多くかかってしまうことに加えて、頭の回転も鈍くなかなか車券も絞れないし
じっくり腰を据えて買い目を搾り出すよりはとにかく早め早めにマークカードに記入して時間内に車券を買うことで手一杯。
競輪客の平均年齢は年々上昇する一方なのに
車券を買う側にもスピードが要求される前橋競輪は私のような頭の悪い人間にとってはそのスピードに対応していくのも実に大変。
全くもって歳は取りたくないものである。
今回の伊東競輪F1で個人的に関心を持ったのは廣田樹里(熊本・89期)の競走。
西のA級戦ではいつも印を背負う強豪選手であった広田だが、上(S級)に上がってきてからというもの999のオンパレード。
しかし全く歯が立たないのかと言えばそうでもなく、多くのレースではしっかり先行して後ろを引っ張っている。
初日は一旦出切ったものの打鐘で森川剛(神奈川・89期)に叩かれ終了。
二日目も一旦出切ったものの須藤雄太(千葉・89期)にカマされ終了。
しかし三日目は実に気風のいい赤板先行を見せ、広田の番手から発進した長野和弘(福岡・82期)の2着入着に貢献。
初日に連携しながらも何もできないまま敗れてしまった借りを見事に返して見せた。
下で安定した強さを見せていた広田ほどの選手でも全く歯が立たないという実に厳しい世界であるS級の世界。
そんな厳しい世界に尻込みすることなく果敢に先手を取って駆け、持てる力を振り絞って勝負する広田の姿勢は実にすばらしい。
今は残念なことにバック線がゴールのような状況だが、この調子で果敢に駆け続けていれば本物のゴールにまで届く日もいつかきっとやって来るはず。
穴屋として非常にありがたい存在でもある師匠の下田和美(熊本・72期)共々
明日に向かって駆け続ける広田の走りには今後も注目して行きたいものである。