2009年10月11日

ツールドちば2009の二日目に参加してみた

通常の自転車レースとは違い交通ルールを守って完走することに主眼を置いた自転車ロングライド大会であるツールド千葉。
開催全3日間で総走行距離345kmという長丁場のこの大会だが一日だけのスポット参戦も可能ということだったので
今回は2日目のこの日に参加させていただくことにした。

この日のコースは全長110km。最大高低差も結構ありロングライドは初めての私にとってはかなりタフなコース。
完走を目指すならそれなりに練習を積んで行かないとダメだとは思ってはいたものの
直前には台風が上陸するなど天候が不順であったこともあり筆者のズボラな性格が見事に出て
練習時間が全く取れないまま本番を迎えることになってしまった。

2日目のスタート地点は千葉県白子町の国民宿舎白子荘。
夜な夜な高速を飛ばして行き、地平線から朝日がのぞく頃になってようやく現着。
駐車場にはすでに多くの車が待機していてそれぞれが自分の自転車を組み立てている真っ最中だった。

周りの人の本格的な自転車や装備に思わず圧倒されてしまったが
エントリーを済ませに集合場所の広場に向かうと時々小径車やフラットバーのクロスバイク、それにMTBなどの姿も目につくようになり
思わずホッと胸をなでおろす。

この大会は競輪からの補助金を受けて実施される大会ということでスタッフのウェアには競輪のマークが。

エントリーと同時にチョコレートや飴、それにバナナなどの補給食も支給され
道中の貴重なエネルギー源として利用させていただくこととした。

ツールド千葉は個々の実力に合わせて25km/h、20km/h、15km/hの巡航コースを選択してスタートする方式。
道中は現役競輪選手などで構成される指導員がそれぞれのコースの実力に見合った速度で先導してくれるため
ロングライドの経験のない人でもペースを気にせず走ることができるようになっている。

今回は初めてのロングライドということで勝手がわからないこともあり邪魔にならないよう最後方Zグループからのスタート。
すぐ後ろは最後尾の回収車というなかなか緊張感のある位置からの組み立て。
再交尾ならば喜んで受けたいところだが最後尾というのはどうも落ち着かない。
くれぐれも競輪場でよく見かける専門紙の寸評に「後方のまま」と書かれるような競走にだけはならないよう注意したいところである。

道中は先導について一列棒状に走行し赤信号はきちんと停車する。

この日の行程は全6ステージに分かれており、それぞれその中間には休憩所となるエイドステーションが設けられていて
飲み物と補給食の提供を受けることができるようになっている。
まずは特に隊列がバラけることもなく多くのサーファーで賑わう海岸線を通過して第一エイドステーション日在浦海浜公園(22.9km地点)に入る。

この段階ではさすがに運動不足な私でもまだまだサイクリング感覚なのでほとんど疲れもなくクリア。
支給されたアクエリアス500mlとソイジョイを飲み食いして次なるステージに挑む。

セカンドステージは日在浦海浜公園から大多喜小学校までののどかな景色を駆け抜けるコース。

ここからはゆるやかなアップダウンも出てきてだんだんと一杯一杯になってきたが前に必死に食らい付いて行く。

そんなこんなでなんとか第2エイドステーション大多喜小学校(41km地点)に到着。
このあたりまではまだ余裕があったのだがここから先の山岳地帯では全く余裕はなくなり
「本当に行けるのか?」
「もうリタイアしたほうがいいんじゃないか?」
とひたすら自転車を押したり自転車に乗りながら禅問答のような自問自答が続くようになる。

本格的な山道に入って厳しい上り坂が現れた頃になると自転車を押して歩くだけでなく
その場で立ち止まって休む人の姿もチラホラ見えて来た。

私も給水のために何度か立ち止まりはしたが
休むために歩くのではなく前に進むために歩くことを心掛けてひたすら前へ。
本当はそれでは完走したことにはならないのかもしれないがひとまず今回は最後まで乗り切ることに主眼を置いて
上り坂で一杯になった時は無理せずすぐに自転車を降りて押して歩くことにして完走を目指した。

そこからの山岳地帯は上りは行けるところまで行って残りは押して歩き、下りは颯爽とグライダーのように惰性で駆ける走りで進んで行ったが
それでも確実に限界は近づいてくる。

腕・肩・手・腰・尻は痛く息も上がったまま。
道中では心なしか目の前が時々白くなって来たように思えた時もあった。
日頃の運動不足が原因なのは分かっているが、いまさらそれを悔いても始まらない。
せっかく走り始めたのだからあとはひたすら歯を食いしばってゴールを目指すのみ。

「少しでも前へ進んでさえいればいつかはゴールがやってくる。」
何度も心が折れそうになったが厳しいところでは言葉にもならない訳の分からん掛け声をかけながら気合いだけで乗り切った。

薄暗い山道を抜けた先の曲がり角に到達した際
うつろになりつつある意識に経路を指示する路上の係員が甘い言葉を投げ掛ける。
「ここを上がったらごはんだよー」

これを聞いて「やったー!メシやメシやー」という喜びだけが心を支配した私を
これまでのどこよりも厳しい、自転車を押して歩いても厳しいほどの上り坂が出迎えてくれた。

「これはサディスティックな指導員によって仕組まれた巧妙な罠か?」
あまりの坂のきつさに対してもう笑うことしかできやしなかった。

しかしフラフラになりながらゆっくりと坂を上がり切ると
そこにはのどかな山村の景色とまばゆいばかりのダム湖の水の青さが広がっていて
立ち止まって息を入れるとこころなしか心身ともにわずかながらリフレッシュできた感じ。

ほどなくして昼食会場の内浦山県民の森(65km地点)に到着。ようやく待ちに待ったメシの時間である。

お昼ごはんは駅弁の達人・小林しのぶさんプロデュースによる千葉の特産品をふんだんに取り入れたという特製弁当。

しかし…これを食べようとしてもなかなか箸が進まない。
どうやらすでにここに来るまでに体力の限界を越えていたことが原因なようだ。

仕方がないので少しでも体が休まるよう地面にうつぶせに寝転がり
持参していた日清ファルマ製WGH Pro(ウィグライ・プロ)という、かの海老根恵太選手も愛用しているという粉末を
ボトルにあけて水に溶かしたもので流し込みながらゆっくりと食べてみたところなんとか完食。

腹は減っているものの体がごはんを受け付けないという状況をなんとか乗り切って
「早くスタートしないと足切りになりますよ」という係員の脅し文句に乗せられてほどなく第4ステージに乗り出して行った。

すでに脚がガクガクの状態で指導員の作り出すペースに乗って走るのはなかなか厳しかったが
前の進度になんとか合わせて進んでいくと不思議なことに「今までの疲労が嘘のように…」とは行かないまでも
疲労が確実に軽くなってきているのがよく分かった。

もしやこれが持久系スポーツに抜群の効果があると言われるウィグライプロの効果なのか?
(注・これはあくまで個人の感覚をもとにした感想であり誰にでもこれが当てはまるという性質のものではありません。)
このサプリメントはマニュアル通りに粉末を口に入れてモグモグしても「すっぱ甘苦い」という
お世辞にもおいしいとは言えない非常に微妙な味なのだが
良薬口に苦しならぬ「良薬口にすっぱ甘苦し」ということで効果のほどはかなり見込める魔法のサプリなのかもしれない。

山を越えて海岸線沿いに出てからも時折姿を見せる上り坂にはまたしても見事なまでに跳ね返されたが
残りのステージは海を横目に見ながらのなかなか気持ちの良いクルージング。

最終エイドステーションの和田漁港ではタイムオーバーでの足切りを恐れて
支給された水とバナナを流し込んですぐに再スタート。

快調に飛ばす指導員のペースに乗り秋祭りの山車が運行する脇を駆け抜け
なんとか規定時間内にゴールすることができた。

(2日目のゴール地点・道の駅ちくら潮風王国にて)
散開後ゴール地点あたりで記念撮影などが行われていて「何だろう?」と思っていたところ
この日はJRAの元騎手・岡部幸雄氏の親戚にあたるタレント・レポーターの岡部玲子さんもラジオの企画で参加していたとのことだった。

ゴール地点で振舞われたつみれ汁をいただいたあと地面に寝転がると目の前に広がるのは一面の青空。
心地よい風と達成感…そして程よい疲労感もあって
それはそれはそのままその場で昼寝してしまいたいほど気持ちがよいひとときでございました。

=関連リンク=
・ツールドちば公式
・Biglobeトラベル 小林しのぶ全国駅弁ガイド
・岡部玲子オフィシャルブログ「ご報告」
・BAYLINE Go!Go! on THURSDAY 岡部玲子罰ゲーム・ツールド千葉への道
・Club WGH(勝つサプリメント・ウィグライプロ)